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転職活動コラム

障がい者の20代での転職のヒント ~ぶれない軸をつくろう~

2020.04.23
障がい者業界のコト、自分のコト、転職ノウハウ

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20代の転職のカギは転職における「自分の軸」を定められるか

社会に出て数年の20代での転職を有利に進めるには、どうしたらいいのでしょうか。どんな点が20代の良い転職のポイントになるのか、まとめてみましょう。
障がい者の20代での転職は、Agent Sanaの中でも多くの成功例があります。20代の転職はけっして稀なケースではありません。では、20代の転職でまず大切なことは何でしょうか。

20代では他の年代にも増して、転職を検討する際に、なぜ転職しようと思ったのか、その理由を徹底して掘り下げることが重要です。なぜなら、20代は経験や実績よりもポテンシャルで評価されます。障がい有無にかかわらず、若さが一つの武器であり、仕事に対する熱意や姿勢が問われるのです。

一方で、入社して社歴が浅い間の転職では、「飽きっぽいのではないか」「ひとつの仕事に集中することが苦手なのではないか」と採用担当者がとらえることが多いのも事実です。入社して数年間は、仕事を覚えて一人前の社会人として独り立ちするために、やるべきことがたくさんあります。社歴が浅い分、業務経験はもちろん、業務のなかで自身の障がいと向き合ってきた経験が30代以降に比べて乏しいがゆえに、困難にぶつかることも多いでしょう。その状況下で、なぜ社内での課題解決ではなく転職を決意したのか。転職における自分の軸を、説得力をもってしっかり伝えられるかどうかが、20代の転職の成否を左右するといえるでしょう。

20代での転職の心構え 転職理由の掘り下げと「仕事」に重点を置いた具体的な説明が重要

それでは、よく挙がる転職理由を一つひとつ、検証してみましょう。
例えば「仕事がつまらない」、あるいは「イメージと違う」という人は、与えられた仕事に対して、自分なりに工夫や努力をしてみたでしょうか。面白さを感じない、最初のイメージと違ったなどの自分本位の理由ではなく、「もっと挑戦したい、自分の特性が活かせそうな別の業界があった」、または「本当にやりたいことはこんな仕事だった」と、具体的なエピソードや理由をもとに説明できるのであれば、ポジティブな転職理由として捉えられる可能性があります。

単純につまらない、イメージが違う、という説明にとどまらず、現在の職場でこんな工夫や努力をしてみたら、新しい発見があった、または、自分の興味関心やスキル、得意なことが、どのようにその分野・業界で活かせるのかを知った、と説明するのがポイントです。

次に「自分や会社の将来の見通しが持てない」「専門性に乏しい」など、仕事の将来性やスキル面での不安がきっかけの場合は、転職でどんな将来像を描いているのか、またどんなスキルや能力を、仕事を通じてどう磨いていきたいか、具体的に説明する必要があります。社内や同じ業界にモデルケースがいる場合は、その人物のどんな点に魅力を感じたのか、わかりやすく説明できるよう、多角的に掘り下げて、言葉に置き換えると良いでしょう。

「障がいへの理解がない」「障がいによって通勤が困難」など、障がいにかかわる事柄が転職理由になる場合も多いでしょう。しかし、それらの多くは会社全体の取り組みや考え方などにかかわります。その場合、障がいの問題解消のみを転職理由に挙げるのではなく、あくまで「仕事」に転職理由の重点を置くことが大切です。たとえば、「自分自身も周囲に説明する、理解してもらう努力をしつつ、仕事ではもっとこういうことを実現したい」というように、仕事における転職理由や自分の軸を再度、考え直して、説明できるようにしておくことが大切です。単純に不満を述べるのではなく、「こういう仕事との向き合い方をして、顧客にこういうサービスがしたい」「この水準の業績を目標としたい」と、仕事の結果まで含めて言及できるかが重要でしょう。

20代がアピールすべきスキル 成長段階によって説明の仕方を工夫しよう

20代はポテンシャルが評価される分、転職しやすい年代だとも言えます。しかし、たとえ短い間だったとしても、仕事から学び、自身のことや障がいについて、考えるきっかけになったことはたくさんあるはずです。それを転職先でどう活かしていきたいのか、具体的な言葉で、また、成長段階に応じて伝えられるようにしたいものです。
20代前半は、まだ仕事や働き方を覚える途中段階であるため、熱意や意欲、仕事に対する姿勢や考え方に重きを置いてアピールするとよいでしょう。

20代半ばになれば、ある程度の経験を積み、障がいと業務内容のマッチングもできてきます。仕事も徐々に一人前として扱われ始める時期です。仕事で評価されたこと、仕事を通じてどんな価値を発揮したか、転職先ではどんな価値を発揮したいかを志望理由と絡めて説明できるようにしておきます。

20代後半は、数年間の経験を積み、後輩も入社して、即戦力として売り込める段階に入ってきます。自分の仕事や障がいとの向き合い方だけでなく、後輩にどんな指導・アドバイスをしていたか、これまで培ったスキルを転職先で活かすためにどんなことができるかを具体的に伝えましょう。

経験が浅い分、未経験の異業種も含めて、幅広く挑戦できるのが20代での転職のメリットです。だからこそ、しっかりとぶれない転職の「軸」をつくれるかにかかっています。
※「各年代別の転職ポイント」を知りたい方は こちら

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