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転職活動コラム

コミュニケーション障がいは日本の国民病?!仕事における上手な付き合い方とは

2020.06.30
転職先業界のコト、自分のコト

「コミュニケーション障がい」とは?種類や原因に関して

転職活動中はもちろんのこと、就職後もコミュニケーションを必要とする場面は多くあります。企業が求める人材として「コミュニケーション能力のある方」をあげる企業も多く見受けられます。特定の職業に特化したスキルと同様に、社内や社外においてうまくコミュケーションをとりながら業務を進めることのできる力は、今日では特に一定の評価を得ているといえるでしょう。そんな「コミュニケーション能力」ですが、最近では、「コミュニケーション障がい」という言葉もよく話題になっています。ネットスラング等では、「コミュ障(症)」とも言われますが、この「コミュニケーション障がい」について詳しくみていきましょう。

「コミュニケーション障がい」には、医学的に定義されるものと、俗称として使われるネットスラングのものとで、意味合いが少し異なるようです。

ネットスラングとしての「コミュ障」とは

ネットスラングとして使われている「コミュ障」は、他社とうまくコミュニケーションがとれないこと、コミュニケーションが苦手なことを意味しています。自虐的な表現や、揶揄するような使い方など文脈によってさまざまな意味合いをもっており、医学的な定義よりも軽い意味で使用されることが多いようです。症状の特徴としては以下のようなものがあります。

  • 自分から話しかけることができない
  • 会話が続かない、キャッチボールができない
  • まわりの空気を読まない言葉を発してしまう
  • 人との距離感がうまくはかれない
  • 自信をもって話すことができない
  • 緊張してしまう など

上記のようにさまざまな特徴がある「コミュ障」。似た特徴として「人見知り」がありますが、「人見知り」の場合は、コミュニケーション能力はあるが、仲良くなるまでに時間がかかることをさしている点で、意味合いが異なります。

また、「コミュ障」については、2つのタイプに分けて考えられています。それが、「ダウナー系コミュ障」と「アッパー系コミュ障」です。それぞれの特徴についてみてみましょう。

<ダウナー系コミュ障>
ダウナー系コミュ障は、あがり症や自分から話すことに緊張してしまうなどの原因から会話が苦手で、コミュニケーションをとること自体に消極的な傾向があります。そのため、自己主張することが少なく、意見がないと思われてしまうことが多いようです。仕事においては、営業など初対面の人と話したり、会議で意見を求められる場面で難しさを感じてしまいます。。

具体的な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • あがり症
  • 声が小さい
  • 自分に自信がない
  • すぐに言葉がでない など

<アッパー系コミュ障>
アッパー系コミュ障は、ダウナー系と異なり自己主張が強く、自分の話したいことを一方的に話してしまう傾向にあります。そのため、コミュニケーション自体に苦手意識をもっていないケースが多く、無自覚なことが特徴の一つです。空気を読んだり、気を遣うことが苦手なため、ビジネスシーンでは、社内外にかかわらず良好な関係性を築くことに難しさがあるようです。

具体的な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 対話よりも自分が一方的に話していることが好き
  • 空気が読めない
  • 自分の価値観を押し付けてしまう
  • 自己主張が強い
  • 人の言うことを聞けない など

医学的に診断される「コミュニケーション障がい」とは

これまで俗称としての「コミュ障」についてみてきましたが、医学的に診断される際の「コミュニケーション障がい」について触れいきます。アメリカ精神医学会の「DSM-5」(精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版)では、言語や会話、コミュニケーションに困難がある疾患の総称として、「コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群」という診断名で記載があります。「コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群」に分類されている疾患は以下の通りです。

  • 言語症/言語障がい
    言語を習得したり、使用したりすることに困難がある状態。使う言葉の数や構文に限りがあったり、文章をつなげることが苦手なことからうまく話すことができない状況になります。
  • 語音症/語音障がい
    身体的、神経学的な障がいはないが、言葉をはっきりと発することができない状態。会話による意思疎通に困難があります。
  • 小児期発症流暢症/小児期発症流暢障がい(吃音)
    吃音ともいわれ、音節などが頻繁に繰り返されたり途切れてしまうことから、スムーズな会話を続けることが難しい状態。特定の言いにくい言葉などがあり、それらの言葉を避けて会話したりすることもあるようです。
  • 社会的(語用論的)コミュニケーション症/社会的(語用論的)コミュニケーション障がい
    言語の中でも、表情や声色、声のトーンなど非言語コミュニケーションの使い分けが難しい状態。文字通りの意味合いとは異なる、比喩やユーモアなどの表現を理解することが苦手な傾向にあるようです。
  • 特定不能のコミュニケーション症/特定不能のコミュニケーション障がい
    コミュニケーションにおける障がいがみられるものの、上記のどの疾患基準も完全には満たさない状態。

「コミュニケーション障がい」と障がい疾患の関係について

「コミュニケーション障がい」として診断される以外にも、他の疾患に罹る中で、症状の一つとしてコミュニケーションが困難な状態になることもあります。その疾患についていくつか、例を挙げます。まず挙げられるのが、発達障がい。発達障がいの中でも、自閉スペクトラム症/自閉スペクトラム障がい(ASD)の特性の一つはコミュニケーションの障がいです。相手の気持ちを考えたり、自身の感情を表現することが困難になるため、コミュニケーションを難しく感じる傾向があります。その他では、アスペルガー症候群があります。知的障がいを伴わない自閉性の障がいで、社会性の発達が遅くなることからコミュニケーションが困難な状態になってしまいます。

仕事において「コミュニケーション障がい」と上手に付き合っていくための方法

コミュニケーションが困難な状態にある理由には、さまざまな要因があることが分かりました。ひと言で「コミュ障」と言ってもタイプが分かれていたり、同様に「コミュニケーション障がい」と言ってもその原因や特徴はさまざまです。しかし、冒頭でも述べたように、コミュニケーションは大切な能力であり、普段の生活に加え、ビジネスシーンにおいても、コミュニケーション能力を全く必要としない職業は少ないといえるでしょう。では、コミュニケーションを難しく感じる方は、どのようにして仕事と上手に付き合っているのでしょうか。その方法を探ってみましょう。

専門機関に相談する

コミュニケーションがヒト対ヒトで成立すること、また、障がいの原因や特徴がさまざまであることからも、一人でコミュニケーション障がいを克服することは難しい場合が多いでしょう。そのため、相談する際には専門機関を活用することが有効的です。コミュニケーションに不安がある方が相談できる専門機関にはどのようなものがあるのかみていきます。

  • 医療機関
    コミュニケーション障がいが疾患によるものの可能性がある場合や、障がいによって体調を崩してしまっている際には、医療機関を受診し相談すると良いでしょう。耳鼻咽喉科や診療内科、精神科などの機関があります。
  • 精神保健福祉センター
    受診する医療機関を探す際にも相談にのってくれる精神保健福祉センター。各都道府県に設置されている相談窓口で、心の問題や病気での困りごとに対応してくれます。精神科医などの専門職の方が在籍しているのが特徴です。
  • 地域若者サポートステーション
    障がいの有無にかかわらず、働きたいと思う若者たちとじっくりと向き合い、本人やご家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。

職場でできる「工夫」「対処法」を実践してみる

コミュニケーション障がいと上手く付き合っていくにあたり、職場で具体的にできる工夫や対処法にはどのようなものがあるかみていきます。

まず、会話をスタートさせることが苦手な場合。マナーを意識し過ぎることで緊張してしまう方も多いのではないでしょうか。マナーに苦手意識をもってしまい、考えすぎて会話をすることができないようなら、機械的に覚えてしまうことがポイントです。あいさつや相槌のタイミングなど深く考えず、機械的に体に覚えさせることで会話に集中することができます。また、挨拶もポイントの一つです。会話と思うことで、ハードルが上がり億劫に感じてしまうようであれば、挨拶をする感覚で話しかけると話しやすくなるでしょう。

次に、話題を考えたり自分から発信することが苦手な方は、聞き役に徹してみましょう。話すことが上手な人だけがコミュニケーション能力があるという訳ではありません。聞き上手なことも立派なコミュニケーション能力です。自分に自信をもてず、自分から話すことができないという方は、まずは聞き役にまわり、相槌をうったり広げられそうな話題では、会話を広げたりすることを心掛けてみましょう。

その他、話す内容を考えるのが難しいという方は、話し方や姿勢などに気をつけるだけでも相手に与える印象が変わり、会話のしやすさにも変化が生まれます。例えば、声のトーンをあげて明るく振舞ったり、語尾を明確に発音することで相手が聞き取りやすくなったりします。また、姿勢や仕草においても同様です。自信のないことをする際は、つい伏し目がちになったり姿勢が縮こまってしまう傾向があります。しかし、良い姿勢を保ち、相手を見て話すだけでも好印象を与えることにつながるでしょう。

最後に、無理をしないことも大切です。コミュニケーションすることに躍起になり、気を使いすぎては、余計に疲れてしまい、会話に対してネガティブな感情を抱いてしまうことになりかねません。また同じように、無理して完璧を求めすぎないことも意識してみましょう。「嫌われないようにしよう」「喜んでもらおう」というような、完璧な内容を求めることに気を張りすぎる必要はありません。自然体な会話から、自分自身のことを知ってもらうように心がけてみましょう。

適した仕事・会社に転職する

コミュニケーション障がいに対しての工夫や対処法をいくつか述べてきましたが、苦手な方にとって、仕事の現場ですぐに適応することは簡単なことではないでしょう。職場のまわりの方の理解や、職種の特徴も考慮して、働きやすい仕事に就くことも長く働く上では重要なポイントの一つと言えるかもしれません。では、コミュニケーションを困難に感じる方にとって、働きやすい職種には何があるのでしょうか。

会話の少ない職種の特徴として、集中力をもって黙々と業務を行うものが多いといえます。その一つがプログラマーです。システムやソフトウェアを作るプログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書に従って、プログラミングを行います。チームで行うものも多くもちろんコミュニケーションも必要になりますが、主な作業は一人で黙々と行うものになります。会話に自信がなくても、論理的思考や粘り強くシステムを作り上げる根気のある方には適した職種といえそうです。

その他には、研究職もあげられます。知識や経験、技術が必要にはなりますが、得意な分野や培ってきた知識があれば、それをさらに突き詰めることができる職種です。

また、工場での作業員はコミュニケーション能力を多く求められない職種といえそうです。チームで推し進めるというよりは、自身が担当する工程に集中して取り組むことが求められる傾向にあります。

苦手に思うことを克服することも大切ですが、むしろ、自身に合った職種や得意なことを活かせる職種を探すことも転職のポイントの一つだといえます。

まとめ

コミュニケーション障がいについては、ネットスラングも含め、定義がいくつか存在し、その原因や特徴まで考えると捉え方はさまざまだということが分かったと思います。そのため、その苦手意識や困難を克服し、コミュニケーション能力を身につけようとする場合には、まず、自身の障がいがどのタイプに該当するのか自分自身と向き合い原因を探ることが大事だといえます。その際、コミュニケーション障がいについての専門的な知識を有する専門機関を活用し、アドバイスをもらうとより有効的でしょう。また、そこから転職につなげたい場合には、専門機関の中でも、転職エージェントが役に立つ方法の一つといえます。転職エージェントでは、キャリアに関する専門家であるキャリアアドバイザーに相談することができ、加えて障がい者のための転職エージェントであれば、障がいに対する知識も豊富です。障がい者のための転職エージェントを活用し、障がいとキャリアの両面から自身にとってより良い活動が何かを考えてみましょう。

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