Point 2面接対策
面接で押さえるべきポイントやよくされる質問など面接対策マニュアルとしてまとめてあります。
面接の準備
面接までに準備しておくべきこと、考えておくべきことを挙げていきます。
面接を受ける企業が決定したら、まずは企業研究を行いましょう。
企業研究は、企業のことを知ることができるだけでなく、「企業概要や商品について質問されたらどうしよう」という不安がなくなり、面接に自信をもって臨むことにもつながります。
企業研究の方法は様々ありますが、下記を中心に行ってみてください。
求人票
ご紹介時に提示している求人票をみて、業務内容、諸条件等を確認しておきましょう。
ご不明点がある場合は、担当アドバイザーにお尋ねください。
企業ホームページ
しっかり時間を使って企業ホームページや採用サイトなどを見ておいてください。
その企業が取り扱っている商品やサービスについて最低限は情報収集するようにしましょう。
新卒・転職サイト
企業のホームページだけでなく、新卒向けのサイトや転職サイトなどに掲載されている情報もしっかりと確認します。
求める人材像や仕事の流れなどが詳しく掲載されている場合が多いです。また、実際に働いている方のインタビューなども参考にしてください。
店舗や商品を体験してみる
店舗などを経営している企業の場合、実際にその店舗に行ってみましょう。また、実際に販売されているものであれば、実物を確認しておきましょう。
接客などについて「気づいた点」があればまとめておくと、面接でも活用できます。
履歴書
履歴書のフォーマットはこちらからダウンロード
履歴書 各項目の書き方
日付
履歴書の「提出日」を記入します。郵送の場合は投函する日、メールで送付する場合は送信する日、持っていく場合はその日となります。履歴書を記入した日ではないので注意してください。年齢については、この日付における年齢を記入します。
写真
3ヵ月以内に撮影した写真を貼ります。原則としてスナップ写真ではなく、写真館で撮影してもらった物か、証明写真機で撮影した物を使います。サイズは、縦4cm×横3cmが一般的です。
住所・連絡先
住所は、都道府県名から書いてください。「丁目」や「番地」「建物名」なども略さずに書くのが基本です。
連絡先は、企業から連絡をもらうための大切な情報ですから、大きめの文字で読みやすく書きましょう。
学歴・職歴
学歴は、中学卒業以降の学歴について書くのが一般的です。学校名や学部名まで、正式名称で記入します。
職歴は、企業名や入社、退社の年月、役職などを書く必要があります。
資格
資格は、取得した時期に沿って記入します。保有資格が複数ある場合は、より業務に関係が深いと考えられるものを優先して書くようにします。資格名は省略せず、正式名称を記入しましょう。
志望動機
過去の経験に基づいて、具体的に「なぜ貴社なのか」をわかりやすく説明しましょう。一方的に思いを伝えるのではなく、企業が求める人材を踏まえて、過去の経験やスキルを応募職種で活かせることが伝わる内容にしましょう。
趣味
基本的には正直に書けば問題ありませんが、一般的にネガティブな印象を持たれる可能性がある趣味については注意が必要です。
仕事につながる内容の趣味については、積極的にアピールしましょう。
本人希望
就業する上で、どうしても譲ることのできない条件がある場合(勤務地、勤務時間など)に記載します。
「できれば残業は少なめがいい」といった希望については記載せず、「貴社の規定に従います」とします。
賞罰
全国や国際的なコンテストでの入賞経験、国や自治体からの表彰経験があれば「賞」として記載します。
「罰」に該当するのは、有罪判決が確定した刑法犯罪歴(前科)です。
通勤時間
家を出てから勤務先に到着するまでの時間を、5分単位で記載します。地図アプリなどを使って調べましょう。
通勤方法がいくつかある場合は、その中から最短ルートの時間を選びます。
健康状態
障がいについて記入する場合はこちらに記入します。障がいの診断名、障害者手帳の種類と等級、取得年月日、障がいに気づいた時期や理由・経緯、障がいの内容を簡潔に記します。障がいの専門知識がなくてもわかりやすい内容にします。
配偶者など
配偶者の有無について、「有」か「無」かに○をつけます。また、扶養家族がいる場合は、その人数を記入します。
一般的に、履歴書に記載する扶養家族数は、健康保険上の被扶養者で数えます。
年号
履歴書の年表記には、年号(和暦)と西暦、どちらを使っても問題はありません。
ただし、必ずどちらかに統一する必要があります。履歴書内で年号と西暦が混在しないようにしてください。
履歴書 作成の注意点
1手書き、パソコン作成はどちらでもよい
手書きとパソコンでの作成のメリットをそれぞれ知った上で、作成方法を選びましょう。
2読みやすい丁寧な字を心掛ける
文字は崩さず、楷書で丁寧に書きましょう。筆記具は黒のペンを使います。
3誤字・脱字の見直しをする
漢字の間違いや、略語を使っていないかなど、提出前の再チェックを必ず行ってください。
4写真の印象は大切
カジュアルな印象にならないように身だしなみを整えましょう。スーツを着用するのが基本です。
5空欄を作らない
履歴書の欄は、原則全て埋めるようにしてください。特に書くことがない場合、「本人希望欄」は「貴社規定に従います」と書きます。
6古い履歴書の使い回しをしない
履歴書は、それぞれの応募先企業に合わせて作成する必要があります。
別の企業から返却された履歴書を使い回したり、以前書いた物をそのまま使ったりするのはやめましょう。
職務経歴書
職務経歴書の作成例をダウンロード
職務経歴書フォーマットをダウンロード
職務経歴書 各項目の書き方
日付・氏名
日付と氏名は右寄せで記載してください。日付は職務経歴書の提出日、郵送する場合は投函日を記します。和暦か西暦かは全体で統一しましょう。
職務要約
いつ、どこの企業で、どのような業務を行っていたのか、250文字程度までを目安にまとめます。最初に要約を記しておくことで、「この後に何が書いてあるのか」を理解してもらいやすくなります。
職務経歴
続く職歴の項目で説明する企業について、社名、規模、事業内容をまとめます。雇用形態についても書き添えておきましょう。
職歴詳細
「職務要約」で記した経験について、詳細を説明します。表や箇条書き、カギかっこなどを利用すると、何がどこに書かれているのかを採用担当者に理解してもらいやすくなります。
スキル
パソコンスキル、語学力、ビジネススキルについて、箇条書きや表などを使ってまとめます。募集職種にも活かせる業務上のスキルがある場合は、併せて書き添えておきましょう。
資格
保有資格や免許について、いつ、何を取得したのかを表や箇条書きで説明します。様々な資格を保有している場合は、業務内容に関連する資格や、ビジネス関係の資格を優先してください。
自己PR
自分自身の強みを説明し、入社後にそれをどのように活かしていくつもりなのかをPRします。履歴書とまったく同じ文面になってしまわないよう、具体的なエピソードを追加するなどの工夫をしましょう。
志望動機
「この企業でないといけない理由」を伝えます。転職理由と矛盾が出ないように気を付けてください。「前職を退職した際の問題点が、応募先企業であれば解決できる」という一貫性が大切です。
退職理由
退職理由や転職理由は、必ずしも職務経歴書に書かなければいけないものではありません。しかし、面接では聞かれることになるため、志望動機につながる前向きな退職理由については考えておいてください。
職務経歴書 作成の注意点
1職務経歴書はパソコンで作成
職務経歴書はA4用紙2枚程度にわたる書類になるため、手書きでは読みづらい印象を与えてしまう可能性があります。
WordやExcelを使用すれば、デザインの調整も自由に行えますので、読みやすい職務経歴書に仕上げることができます。
2過去の実績だけでなく、これからの展望も記述する
職務経歴書は、過去の職歴や実績だけを記入するイメージがありますが、それだけでは企業に熱意をアピールすることができません。
経験やスキルが応募先企業でどう活かせるのか、これからの展望も記述するようにしましょう。
3退職理由については、ポジティブな内容を心掛ける
ネガティブになりがちな退職理由も、ポジティブに言い換えることで採用担当者の印象は良くなります。
人間関係が悪かったことが理由であれば、「チームワークを活かせる環境で働きたい」といったように、前向きな表現を心掛けてください。
4読みやすいレイアウト、文字サイズを意識する
職務経歴書は読みやすさも重要です。
フォントや文字サイズ、紙面の上下左右の余白を調整することで、読みやすさは大きく変わります。
5読み手を意識し、全体のバランスが良くなるように情報を盛り込む
新卒で入社した企業の職歴は詳しく書かれているのに、直近の職歴は1行のみでは、バランスが悪く採用担当者が疑問に思ってしまいます。
職務経歴書を作成するときには全体のバランスも意識して、各項目に情報を盛り込みましょう。
面接で想定される質問内容で、聞かれる可能性の高いものです。
ポイントを押さえ、聞かれた場合にスムーズに回答できるように、準備しておきましょう。
これまでの自分についての質問
1自己紹介をお願いします
自己紹介の際は、「氏名」「現職または前職について(社名・所属・職種について)」「締めの言葉(意気込みなど)」の3つのポイントを盛り込むようにします。現職・前職については、今回希望する仕事において活きるスキル・資格があれば併せて簡単に伝えるようにしましょう。伝えるのは要点だけにし、30秒~1分程度にまとめましょう。
2これまでの職歴を教えてください
自身のこれまでの業務内容や役割を理解しているか、論理的に相手に説明することができるかを採用担当者はみています。
その上で、職務経歴書に目を通すだけではわからない知識・スキルを知ることも、この質問の狙いです。
大切なのは、任された業務内容や役割の中でどのように介在してきたのかを伝えることです。「◎◎を経験してきました」や「○○の役職(役割)を任されていました」という事実だけでなく、どんな考えを持ち、どのように行動してきたのかをできる限り盛り込んで説明するようにしましょう。
3長所・短所を教えてください
企業は、「企業で取り組むことになる仕事に適性があるか」「自己理解力があるか」を確認したく、この質問をします。
長所(強み)を聞かれた際には、社会人経験の中で身につけてきた、入社後に活かせるスキルや経験を答えるのが基本です。
短所(弱み)を聞かれた際には、弱点のみを答えて終わりにしてしまっては、結局のところ自分の評価を下げるだけになってしまいます。
重要なのは、その短所や弱みについて、いかに対処し、改善策を取っているかを伝えることです。
4あなたが今までで最も苦労した業務の内容をお聞かせください
仕事に対する考え方や志向を見るためにこのような質問が出る場合があります。
過去の経験業務の中から、具体的エピソードを挙げて、どんな状況で課題があり、どう工夫し、どんな提案・行動を行ったか、その結果はどうなったか、結果として何を学んだか、が伝わるようにお話し下さい。
転職理由などに関する質問
1転職理由は何ですか
今回何がきっかけで転職を考えたのか(もしくは前職をなぜ退職したのか)を、具体的な事実や客観的なデータを元に整理してください。
転職理由はマイナスな表現を使ってしまいがちなので注意が必要です。特に、個人的な感情や会社の不平・不満はNGです。
「現職(前の会社では)××という点で○○が実現できないため、御社で○○を実現したいと思っています。」という伝え方にすると、前向きさが伝わります。ポイントは最後に「~したい」という表現を使うことです。
2転職回数が多いですが、理由を教えてください
転職回数の多さに関して理由を聞くのは、転職の理由によっては「自社に定着せず、退職しやすい人」かどうかを見極めたいと考えているからです。
何度か転職している方は、最初から一社一社退職理由を確認されることも多々ありますので、各社の退職理由をこたえられるように準備しておきましょう。
3ブランクの理由は何ですか
正直に何をしていたか、なぜそうしていたかを答えましょう。
ブランク期間を振り返って、自身にとって何か得るものがあった場合は、その内容も自己PRとして回答しましょう。
病気や障がいが原因でのブランクの場合も嘘をついたりせず、隠さずにそのことをしっかりと伝えましょう。
志望動機
1志望動機を教えてください
きっかけはエージェント・サーナから紹介で、と伝えてもらって構いません。
あとは、企業研究をしたうえで、以下をポイントにおいて整理してみてください。
条件面での魅力(通勤が近い、フレックスだから、正社員採用だからなど)だけを伝えるのではなく、相手が納得出来る理由を伝える必要があります。
2当社でやりたいことを教えてください
入社後の業務に対する意欲を問う質問です。
まずは、ご自身の今回の転職の方向性および仕事上の強みと、企業が求めている経験や仕事内容(求人票の仕事の内容を参照)の共通点を探してみてください。
そのうえで、「◎◎の業務に取り組んでみたい」「◎◎のキャリアに興味がある」など具体的な例を出して答えるようにしましょう。
障がいに関する質問
1障がい内容を教えてください
障がい名と等級は、応募書類に記載した場合も、面接で改めて伝えましょう。
たとえば、定期的な、あるいは不定期の通院や投薬が必要なのか、歩く、文章を読む、書類を記入する、人と会話するといった日常行動では、どのようなことを苦手としているのか、簡潔に伝えることが重要です。長々と説明するのではなく、誰でもイメージしやすい場面を設定して伝えると良いでしょう。
2必要な配慮は何ですか
職場で必要な配慮は、できないことと合わせて、どうしたらその状況が改善されるか、具体的に伝えましょう。
できないことをのべるだけでなく、「こうすればできます」「○○があればできます」という伝え方にすると、前向きさが伝わります。また「あると望ましいサポート」と「なければ困る必須のサポート」は分けて伝えましょう。企業にとって「条件が全部そろわなければ採用できない」と受け取られると、採用のハードルが高くなります。
障がいに関する質問
1希望年収は
一般的には現職程度(離職中であれば前職程度)の年収を答えることが無難です。
面談時に入力頂いているキャリアシートの希望年収(○万円以上~)が企業には伝わっていますので、基本的にはその金額をお伝えいただければと思います。
どうしても譲れない年収がある場合は、その根拠を伝えられるようにしてください。
特に現職(前職)よりもアップを希望したい場合は、その理由を伝えられるようにしましょう。
2当社以外にどこか受けていますか
併願していること自体はマイナス評価になりませんので、他に選考を受けている場合は、お伝え頂いて問題ありません。
企業がこの質問をする目的は、応募者の志向(転職の軸)を知りたくて聞いています。手当たり次第受けているのではないか、一貫性はあるのか、などです。もし業界・職種が異なる併願先の場合は理由も明確に述べましょう。
併願先に関しては、具体的な企業名は言う必要はありません。
また、選考ステップ(書類選考の段階か、面接まで進んでいるか)を確認することによって、今後の選考スピードを合わせるため、という目的もありますので、○次面接段階が○社、書類選考中が○社、と伝えてもらって構いません。
志望度や優先順位を聞かれた際は、第1志望以外の企業に関しては「第1志望群です」や「他社も受けていますが、御社の希望順位は高いです」とお答えください。
3○○(転勤、残業、出張 etc・・・)はできますか?
障がいと同じく、「このくらいであればできます」「○○があればできます」など、もし制限がある場合は、内容を整理して伝えましょう。
できないものは無理にできるとお伝えする必要はありませんが、理由などが説明できるように準備しておきましょう。
4当社へのご質問はありますか?
質問の内容を通して、考えの深さや意欲を測っていますので、ご自身が実際に働くことを想像して、具体的な質問をご用意ください。
人事の方や、実際に勤務している方にお会いする貴重な機会ですので、ホームページではわからないこと、働いている人でないとわからないことなどを聞いてみると、参考になると思います。
例)
※福利厚生や給与などの条件面については、面接の場で確認するのは避け、担当キャリアアドバイザーにご相談ください。
以上、面接の質問についての考え方を記載しましたが、具体的な回答内容についての添削や、ご相談もお受けしております。迷われた場合は、ぜひ担当アドバイザーにご相談ください。
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