独自の求人多数! 障がい者のための転職エージェント

初めての方へ 無料会員登録 初めての方へ

転職活動コラム

障害者雇用での職務経歴書の書き方ガイド。基本の記載項目や押さえておくポイント

2025.09.24

障害者雇用での就職・転職を成功させるには、自身の強みや経験などを採用担当者に効果的にアピールすることが大切です。

なかでも第一ステップとなる書類選考で提出する「職務経歴書」は、企業が「応募者と会ってみたいかどうか」を判断するための重要な書類となります。

「長期のブランクがあり、何を書けばよいか分からない」「障がいについてどこまで説明するべきなのか」など、職務経歴書の書き方に悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、障害者雇用における職務経歴書の基本的な書き方や、職歴がない・ブランクがある人の自己PRの書き方、よい印象を与えるポイントなどを紹介します。

障害者雇用における職務経歴書の役割

職務経歴書は、これまでの仕事の経験やスキル、成果などを記載する書類です。一般雇用だけでなく、障害者雇用枠の書類選考においても職務経歴書の提出が求められます。

応募者の基本情報や職歴をまとめた履歴書とは異なり、企業に対して自身の強みや業務の適性などを効果的にアピールする役割があります。

企業が「障がいがあっても仕事で能力を発揮してもらえるか」「職場に適応して長く安定して働いてもらえるか」などを見極めるための重要な判断材料となるため、職務経歴書を通じて自分に興味を持ってもらうことが重要になります。

 

職務経歴書の基本的な書き方

職務経歴書は、A4サイズの用紙で2〜3枚にまとめることが一般的です。各項目に見出しを付け、箇条書きや表などを効果的に使って見やすいレイアウトに仕上げましょう。

基本的な構成と記載内容は、以下のとおりです。

➀タイトル・日付・氏名

書類の上部に「職務経歴書」というタイトルを記載します。その下に、作成した日付と氏名を記載します。職務経験がない方は、タイトルを「自己紹介書」にします。

②職務要約

職務要約は、応募者のキャリアの全体像を簡潔にまとめる項目になります。

これまでの職務経験や実績を要約するとともに、仕事を通じて得たスキル・知見を基に「新しい会社でどのように貢献したいか」という意欲や目標を簡潔に説明します。

文章は長くなりすぎないように心がけ、詳細な情報は後述する「職務経歴」や「自己PR」の項目に記載するようにします。

▼職務要約の記載例

大学卒業後、〇〇業界で営業職を3年間経験しました。在職中は、顧客の課題を丁寧にヒアリングし、自社サービスを活用した解決策を提案することで、〇〇部門の売上目標を連続達成しました。この経験で培った課題解決能力とコミュニケーションスキルを活かし、貴社のカスタマーサポート業務で貢献したいと考えております。

③職務経歴

次に、これまでの職務経歴をキャリアごとに記載します。採用担当者が見たときに「どのような仕事をしてきたのか」が一目で分かるように、表や箇条書きを活用して見やすい形式にまとめる必要があります。

▼職務経歴に記載する項目

  • 会社名
  • 業種
  • 雇用形態
  • 配属部署
  • 職種・職務内容
  • 経験年数
  • 役職 など

④保有スキル・資格

自身が持つスキルや資格を記載します。実務での活用がイメージできるように、具体的な名称で記載することが必要です。

▼保有スキル・資格の記載例

項目 保有スキル・資格
資格 簿記3級
免許 普通自動車第一種免許
使用可能なソフトウェア
  • Microsoft Word
  • Microsoft Excel(関数・ピボットテーブル)
  • Microsoft PowerPoint
  • Google Analytics
語学スキル TOEIC 750点

⑤自己PR

自己PRは、企業に対して自身の強みや就労への意欲などをアピールする項目です。過去の経験や実績を交えながら、自身の強みをどのように活かせるか具体的に記載します。文章形式のほかに、箇条書き・説明文のセットで記載する書き方があります。

客観的に評価できる内容だけでなく、「仕事への姿勢」「大事にしていること」「これまでの経験で培った考え方」などの定性的な内容も記載すると、採用担当者が人柄や業務適性などを見極めやすくなります。

▼自己PRの記載例

私は、粘り強く課題に向き合うことができます。前職のデータ入力業務では、複雑なデータの整合性チェックに時間がかかることが課題でした。そこで、複数の関数を組み合わせたチェックリストを独自に作成し、作業効率を30%向上させました。貴社でも、この課題解決能力を活かし、チームの業務効率化に貢献したいと考えております。

⑥特記事項

職務経歴書の最後に「特記事項」の見出しを設けて、障がいの特性や企業に求める配慮事項を記載します。この項目を設けることで、企業が応募者の状況を正確に理解して選考を進めることができます。

▼特記事項の書き方

【障がい特性】

聴覚障がいがあり、小さい音や早いスピードでの会話は聞き取れないことがあります。ゆっくりとしたスピードかつ大きくはっきりとした言葉は聞き取ることができます。

【配慮事項】

会話によるコミュニケーションがスムーズにできない場合があるため、業務上の指示や会議の内容は、チャットやメールなどの文字情報で伝達いただけると幸いです。

【通院状況】

月に一度の定期通院があるため、午前休を希望します。半日単位での有給休暇の取得や勤務時間の調整などを検討いただきたく存じます。

 

職歴がない・ブランクがある人の自己PRの書き方

障害者雇用での就職・転職活動を行うにあたって「職歴がない」「一定期間のブランクがある」という方も少なくありません。そのような場合は、これまでの過ごし方や職業訓練の経験、実習での評価などを自己アピールとして記載することができます。

障がいと向き合うことで得られたこと

障がいと向き合ってきた経験は、応募者の課題解決能力や熱意をアピールする材料になります。日常生活で直面した課題をどのような工夫で乗り越えてきたか具体的に伝えましょう。

この経験で培われた忍耐力や相手を思いやる姿勢などは、仕事にも活かせる貴重な強みとなるため、就職経験がない方でも書類選考でプラスに働くと考えられます。

▼記載例

聴覚障がいにより、初対面の人との会話に苦手意識がありましたが、自ら共通の話題を考えたり、相手の表情をよく見たりすることで、円滑なコミュニケーションを築く工夫をしています。この経験で培った相手の意図を汲み取る力は、貴社の営業アシスタント業務での顧客対応に活かせると考えております。

就労移行支援による訓練・職場実習の経験

就労移行支援事業所での訓練や職場実習の経験について記載すると、長期のブランクがあっても就労に向けて着実に準備を進めてきたことを示せるようになります。

単に「訓練を受けました」と書くのではなく、具体的な訓練や実習の内容、身につけた知識・スキル、仕事に生かせる経験などを具体的に記載することがポイントです。

▼記載例

就労移行支援事業所で6ヶ月間かけてビジネスマナーやPCスキル(Word、Excel)を習得しました。特にExcelでは、表計算やVLOOKUP関数の使い方について学びました。職場実習では、経理部門でデータの入力・集計業務を経験し、正確性とスピードを評価いただきました。この経験とスキルを活かし、貴社の経理部門で貢献したいと考えております。

 

障害者雇用の職務経歴書を書くときのポイント

障害者雇用の職務経歴書を書く際は、前向きな姿勢で自己アピールを行うとともに、障がいによる仕事への影響や必要な配慮を明確に記載することがポイントです。

➀障がいをポジティブな視点に変える

障がいを持つ方は、仕事内容や働き方に関して配慮が必要になることがあります。

このとき、「〇〇はできません」と伝えるのではなく「業務をどのように工夫するか」「どのような配慮があれば支障なく作業ができるか」前向きな姿勢で表現することが重要です。

障がいを克服するために行った工夫や、自己分析をしっかり行っていることをアピールすることにより、採用担当者に良い印象を持ってもらえます。

▼記載例

【悪い例】

PCの作業では集中力が続かないため、長時間作業はできません。

【良い例】

集中力を維持するために、1時間に10分程度の休憩をこまめに取る工夫をしています。これにより作業効率を保ちながら業務を継続できます。

②障がいの特性や必要な配慮を分かりやすく記載する

障害者雇用枠では、応募者が「長く安定して働けるか」「業務との適性があるか」といった点が企業に重視されます。

自身の障がい特性や必要な配慮事項について正直かつ具体的に記載することで、応募者と企業の認識を統一でき、入社後のミスマッチを防げます。また、職場で適切なサポートを受けられることにより、働きやすさの向上にもつながります。

▼記載例

【悪い例】

内部障がいのため定期的に通院が必要になります。

【良い例】

腎臓機能障がいを持っており、透析のために定期的な通院が必要です。主治医からは、週に3回(3~4時間程度)の通院が必要と言われています。透析のための勤務時間を調整いただくことで、安定して就労を続けられると考えております。

③応募する職種に応じたアピールを行う

応募する職種に応じて強みやスキルをアピールすることもポイントの一つです。「その職種ではどのような姿勢や能力が求められるのか」を考えて、自分が持つ強みやスキルを生かせる方法を具体的に記載します。

前職と同じ職種に応募する場合は、これまでの経験で培った知識・スキルを活かして、即戦力として貢献できる点を強調します。未経験の職種の場合には、応募職種に役立つとされる経験やスキルとともに、仕事への熱意や今後のビジョンを伝えましょう。

▼記載例

【前職と同じ職種の場合】

前職のITサポート業務で培った顧客対応力とトラブルシューティング能力を活かし、貴社のヘルプデスク業務で即戦力として貢献したいと考えております。

【未経験の職種の場合】

前職の営業アシスタント業務でデータ入力や書類作成を行ってきた経験があります。このPCスキルと几帳面さを活かし、貴社の経理部門でも正確な業務ができると考えております。独学で簿記3級の勉強も進めており、入社後もスキルアップを目指します。

 

職務経歴書を作成する際の注意点

職務経歴書を作成する際は、休職や退職理由、障がいの内容に対する伝え方に注意が必要です。採用担当者にも分かりやすい表現で正直に伝えることが大切です。

休職期間や退職理由をあいまいにしない

障害者雇用の選考では、前職での休職や退職理由について質問されることが多くあります。職務経歴書への記載は必須ではありませんが、事前に記載しておくことで面接時に戸惑うことなくスムーズに受け答えができます。

あいまいな情報を記載すると不信感を招く可能性もあるため、正直に自身の状況を伝えるようにしましょう。

職務経歴書に記載する際は、単に事実を述べるだけでなく「現在は安定して働けること」や、「両立や自己管理の方法」などを併せて伝えると、入社の意欲をアピールできます。

障がいの特性を伝える際に難しい表現を避ける

障がいの特性について記載する際は、専門用語や難しい医学的表現を避け、誰にでも理解できる言葉で具体的に伝えましょう。

採用担当者は障がいの専門家ではないため、理解が難しい内容では「どのような業務で活躍が期待できるのか」「就労上で注意することはあるのか」などを判断できなくなります。

また、障がいの症状や能力、体力は人によって異なります。一般的な説明ではなく、「自分にとってはどうか」という視点で、具体的な影響と必要な配慮を記載することが重要です。

 

職務経歴書の作成は外部の支援を活用しよう

「職務経歴書の書き方に不安がある」「書類選考になかなか通過できない」などとお悩みの方は、外部の支援を活用することも一つの方法です。活用できる支援やサービスには、以下が挙げられます。

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、ハローワークと連携しながら障がいのある方の就職を専門的に支援する公的機関です。個別のニーズに合わせた職業リハビリテーションを提供しており、職務経歴書の作成に関する相談も行えます。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、一般企業への就職を目指す障がいのある方向けの福祉サービスです。働くために必要なスキルを習得する職業訓練に加えて、履歴書・職務経歴書の作成や面接練習などの就職・転職活動のサポートを受けられます。

障がい者向けの転職エージェント

障がい者向けの転職エージェントは、専門知識を有するキャリアアドバイザーによって就職・転職活動の支援を受けられるサービスです。

求職者の適性や障がい特性を踏まえた求人の紹介、職務経歴書の作成支援、面接対策、就労条件に関する企業との交渉などをトータルサポートしてもらえます。

エージェント・サーナ』は、障害者雇用に特化した転職エージェントサービスです。一人ひとりの障がい特性や希望を踏まえて、安心して働ける企業とのマッチングをサポートいたします。職務経歴書の書き方や自己PRのポイントなども、実績豊富なプロの視点から的確にアドバイスいたします。

エージェント・サーナが選ばれる理由

 

まとめ

職務経歴書は、これまでの経験や保有するスキルを活かして、どのように企業に貢献できるのかアピールするためのツールになります。

職歴がない・ブランクがある場合でも、障がいと向き合って得られた成長や就労準備のための具体的な取り組みを記載することで、採用担当者に入社の熱意や意欲を伝えられます。

「自分の強みが分からない」「書類選考に落ちてしまう」という方は、第三者からのアドバイスを受けることも一つの方法です。

エージェント・サーナ』は、障害者雇用の就職・転職をサポートしてきた30年以上の実績があります。面談を通じて障がいの状況や就労上の希望をヒアリングすることで、求職者と企業の双方のニーズに沿ったマッチングを実現します。応募書類の作成についてもアドバイスいたしますので、安心してご相談ください。

無料会員登録はこちら

無料会員登録の
無料会員登録
無料会員登録へ
無料会員登録

合わせてチェック

今すぐ無料会員登録をして、安心の転職活動を始めましょう 今すぐ無料会員登録をして、安心の転職活動を始めましょう!