独自の求人多数! 障がい者のための転職エージェント

初めての方へ 無料会員登録 初めての方へ

転職活動コラム

手が不自由でもできる仕事とは。働き方や職場環境の選び方、転職活動のポイントまで解説

2025.11.14

手が不自由な人にとって、就職・転職活動はハードルが高いと感じることもあるのではないでしょうか。

仕事に関してさまざまな課題に直面することもありますが、自身のスキルや経験を活かせる職務内容を選んだり、職場に対して適切な配慮を求めたりすることにより、長く安心して働くことができます。

この記事では、手が不自由な人が直面しやすい悩みや仕事内容・職場環境の選び方、働きやすいと考えられる仕事、就職・転職活動を行うポイントについて解説します。

手が不自由な人が直面しやすい仕事の悩み

手や指、腕などに不自由を抱える方は、仕事に関するさまざまな悩みを抱えやすくなります。多くの方が直面しやすい悩みには、以下が挙げられます。

仕事内容の制限がある

手が不自由なことによって従事が難しい仕事があります。例えば、紙の書類を扱う細かい作業や、重い荷物の持ち運び、複雑な機械やロボットの操作などが挙げられます。

こうした仕事内容の制限があることから、就職先の選択肢が少なくなり「自分に合った仕事が見つからない」「希望する職種に就けない」と悩む人も少なくありません。

ほかの人よりも作業に時間がかかる

手や腕の動作に制限があると、特定の作業に時間がかかることがあります。特にスピードが重視される作業やほかの人と連携して進める作業においては、プレッシャーを感じたり、ミスが発生しやすくなったりする可能性があります。

また、障がいに対する職場の理解やサポートが十分でない場合、「自分が迷惑をかけているのではないか」と働きづらさを感じたり、職場の人間関係がうまくいかなくなったりすることも考えられます。

職場の物理的な環境が整っていない

オフィスや作業場のバリアフリー化が進んでいない職場では、手が不自由なことによる不便を感じやすくなります。

▼不便を感じやすい職場環境の例

  • 自動ドアがない
  • 両手を使わないと開けられない扉がある
  • 手が届きにくい場所に備品や書類が置かれている など

こうした物理的な環境が整っていないと、日々の業務に支障が出るだけでなく、ストレスや疲労につながることもあります。

 

手が不自由な人の仕事・職場環境の選び方

手が不自由な人が働きやすい仕事は、障がいの種類や動作の制限によって個人差がありますが、一般的には以下のような特徴が挙げられます。

細かな手作業や重労働が発生しない

手が不自由な人にとって、細かな手作業や重労働が伴う業務は従事が難しいだけでなく、身体的な負担や事故のリスクにつながる可能性があります。

例えば、以下のような作業があります。

▼手が不自由な方が避けたほうがよい作業

  • 部品の組み立て
  • 商品の梱包作業
  • 精密機器の操作
  • 重い荷物の運搬 など

デスクワークを中心とした事務職やIT関連の仕事を選ぶと、身体的な制約を受けにくくなり、安心して働きやすいといえます。

ITツールや補助機器を活用できる

ITツールや補助機器を使って作業を代替できる仕事は、手が不自由な人が能力に応じて業務に従事することが可能です。手が不自由な人をサポートするITツールや補助機器には、以下が挙げられます。

▼ITツールや補助機器の具体例

  • タイピングをしなくても文章を作成できる音声入力ソフト
  • ペンを握って文字入力ができるタッチパネル式のキーボード
  • 手指の機能を補完するマウス など

また、業務フローをデジタル化するシステムを導入している仕事では、紙の書類を扱う作業がなくなり、細かな手作業が難しい人でも円滑に業務を遂行しやすくなります。

バリアフリーの職場環境が整備されている

バリアフリーの職場環境は、手が不自由な人にとって働きやすさに直結する重要な要素の一つです。身体障がい者に配慮されたバリアフリーの設備が整っている職場を選ぶことで、利便性や安全性の向上につながるほか、業務や移動を効率的に行えるようになります。

▼手が不自由な人に配慮したバリアフリー設備の具体例

  • エレベーター
  • 階段への手すり
  • センサー式の蛇口・ドア
  • 昇降機能のある収納棚 など

 

手が不自由な方が働きやすい仕事5選

手が不自由な人は、自身の身体状況に合わせて無理なく働ける仕事を選ぶことが大切です。複雑で細かな手作業や手を使った重労働が伴わない、デスクワークが中心の仕事が適していると考えられます。

➀事務職

パソコンを使った業務が中心の事務職は、移動が少なく座りながら作業を行えるため、手が不自由な人が働きやすい職種の一つです。

主にデータ入力や書類の作成・管理、電話・メール対応などの業務が挙げられます。PC操作のためのITツールや補助機器を使うことによって業務を円滑に行うことが可能です。

▼事務職の具体例

  • 一般事務
  • 経理
  • 人事労務
  • 法務 など

②オペレーター

オペレーターは、コールセンターにおいて顧客からの問い合わせに対応する仕事です。

電話応対とシステムへの入力が基本の業務となるため、手や指の細かい動作は少なく、手が不自由な人も働きやすいといえます。音声入力ソフトや片手で使えるヘッドセットなど、ツールや補助機器を活用することでスムーズな業務遂行が可能です。

③インサイドセールス

電話での顧客対応が中心のインサイドセールスは、手が不自由な人が活躍しやすい仕事です。オンラインでのコミュニケーションが中心となるため、手を使った動作が少なく社外への物理的な移動も発生しません。

細かな手作業に自信がない方でも、企画力や提案力、コミュニケーション能力などを活かして活躍することが期待されます。

④IT・クリエイティブ分野の技術職

IT・クリエイティブ分野の技術職は、パソコンを使った業務が中心となります。

手が不自由な人のための補助装置やソフトウェアが多数存在するため、ハンディキャップを感じることなく自身のスキルを活かすことが可能です。

▼IT・クリエイティブ分野の技術職の例

  • プログラマー
  • Webライター
  • Webデザイナー
  • DTPデザイナー など

⑤Webマーケティング

Webマーケティングは、手や指を使った作業が少なく、ITツールやクラウドシステムを使った業務が中心となります。

パソコン用の補助装置や支援ツールを利用することで、業務を円滑に進められます。企画力や分析力といったスキルを活かしたい方に適しています。

▼Webマーケティングの主な業務内容

  • Webサイト分析
  • Web広告運用
  • SNS運用
  • 顧客管理 など

 

手が不自由な人が就職・転職活動を行うポイント

手が不自由な人が自分に合った仕事に就くためには、自身の身体状況や職場に求める就労条件などを踏まえて就職・転職活動に取り組むことが重要です。

➀自分に合った就労形態を選ぶ

手が不自由な人が選択できる就労形態は、一般雇用だけではありません。以下のような選択肢を検討することが可能です。

▼一般雇用以外の就労形態の選択肢

概要
障害者雇用枠 企業が一定割合(民間企業の法定雇用率は2.5%)の障がい者を雇用することが法律で義務づけられている制度 
特例子会社 企業が障がい者の雇用に対して特別に配慮して設立された子会社
就労継続支援A型 事業者と雇用契約を結び、最低賃金が保証される働き方
就労継続支援B型 事業所と雇用契約を結ばずに、自分のペースで働く働き方

 

身体障がい者手帳を持っている人は、障害者雇用枠での就労が可能です。障害者雇用枠では、障がいの特性に応じた業務への配置や必要な配慮の提供が行われるため、手が不自由な人が長く安心して働けることが期待できます。

就労継続支援A型およびB型は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスです。A型は、適切な支援を受けながら安定して働ける方に適しています。一方のB型は、障がいの状況に応じて無理のない範囲で社会参加をしたい方に適しています。

それぞれの働き方の特徴を理解して、自身の障がいの程度や対応できる業務などを踏まえて就労形態を選びましょう。

出典:厚生労働省『事業主の方へ』『障害者の就労支援対策の状況

②職場に求める配慮やサポートを明確に伝える

企業のなかには、障がいのある求職者がどのような配慮やサポートを必要としているか分からないことがあります。そのため、求人への応募や面接を行う際には、職場に求める配慮・サポートの内容を明確に伝えることが重要です。

▼必要な配慮やサポートを伝える際の具体例

  • 音声入力ソフトやITツールを使えばPCの操作を行える
  • 円滑に業務を行えるようにタッチパネル式のキーボードが必要 など

具体的な補助装置やITツールについて伝えたり、作業環境の整備を希望したりすることで、企業側が適切な配慮を検討しやすくなります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、正直に自分の状況を詳細に伝えることが大切です。

③公的機関の就労支援制度や外部サービスを活用する

「自分に合った職種や働き方が分からない」「就職・転職活動をひとりで進めるのが不安」という方は、就労の支援制度や外部サービスを活用することも一つの方法です。

▼ハローワークの障がい者専門窓口

専門知識を持つハローワークの職員が、就職相談や求人情報の提供、応募書類の書き方、面接対策まで個別の状況に合わせたサポートをしてくれます。

▼就労移行支援事業所

一般企業への就職に必要なスキルの習得や選考対策のサポートなどを利用できます。ビジネスマナーや基本のPCスキルなどの職業訓練も受けられます。

▼障がい者向け転職エージェント

一般公開されていない非公開求人の紹介やキャリアアドバイザーによる就職活動のサポートを受けられます。企業との労働条件や配慮事項に関する交渉も代行してくれます。

エージェント・サーナ』は、障がいを持つ方の就職を支援する転職エージェントサービスです。障がい者雇用に精通したキャリアアドバイザーが、個々の障がい特性や希望を深く理解したうえで、最適な職場を提案いたします。

エージェント・サーナのメリットはこちら

 

手が不自由な方が転職に成功した体験談を紹介

ここからは、手が不自由な方が障がい者のための『エージェント・サーナ』を活用して転職に成功した体験談を紹介します。

 

【43歳/女性/事務職】身体の負担を軽減できる職場への転職事例

大手寿司チェーンでパートタイム従業員として働いていた方が、金融業界での総務・人事関連の職種に転職された事例です。

▼転職理由

6年前に筋力が徐々に弱くなっていく筋ジストロフィーという難病の診断を受け、重い物を持ち運ぶ動作が難しくなってきたことを理由に転職活動を始めました。

▼転職活動の状況

ハローワークでは希望に沿う職場がなく、エージェント・サーナを含む転職サービスに登録しました。「金融業界で働いていた経験を活かしたいこと」「通勤時間が短いこと」などの希望を伝えたところ、いち早く要望に合う会社を紹介いただき、信託銀行での事務職で入社が決まりました。

▼転職後の感想

信託銀行では取引監査や総務・人事業務に携わっており、デスクワークが中心のため身体の負担を大きく軽減できました。オンライン面接に不安を持っていましたが、対面面接もセッティングしていただき事前に障がいを伝えていたことから、周囲の人のサポートを受けながら安心して仕事ができています。

体の負担を軽減できる 職場に転職でき、充実した毎日です。

 

【53歳/男性/メール便業務】未経験の職種にチャレンジした転職事例

飲食業界の調理業務に勤めていた方が、未経験となる軽作業の仕事に転職された事例です。

▼転職理由

上肢障がいにより包丁を扱うことが思い通りにいかなくなり、「新しいことに挑戦してみよう」という気持ちで転職活動を始めました。

▼転職活動の状況

障がい者就職イベントに参加した際にエージェント・サーナを紹介され登録しました。当初は事務職を希望していましたが、アドバイザーと相談のうえで軽作業での仕事を提案いただき、希望の近い会社で正社員として内定をもらえました。

▼転職後の感想

現在はメール室業務に従事しており、前職よりも待遇や雇用条件がよくなりました。職場の人からの業務のサポートを受け、支障なく働くことができています。アドバイザーからの提案で職種の選択肢が広がったことが転職の成功につながったと感じています。

チャレンジした結果、希望に近い転職が実現できました

 

まとめ

手が不自由な人が転職活動に取り組む際は、複雑で細かな手作業や手を使った重労働が伴わない仕事を選ぶことで、自身の能力・経験を活かせます。

選考段階で職場に求める配慮を具体的に伝えておくことで、周囲の理解とサポートを受けやすくなり、安心して働くことができます。

一般雇用での就職が難しい場合には、障害者雇用枠や就労継続支援での就労を検討したり、外部の支援制度・サービスを活用したりすることもポイントです。

障がい者雇用に特化した転職エージェントの『エージェント・サーナ』は、求人紹介だけでなく、履歴書の添削や面接対策、企業との条件交渉、入社後のフォローアップまで一貫してサポートする体制により、高い内定率・定着率を誇ります。転職活動にお悩みの方は、こちらからご登録ください。

無料会員登録はこちら

無料会員登録の
無料会員登録
無料会員登録へ
無料会員登録
今すぐ無料会員登録をして、安心の転職活動を始めましょう 今すぐ無料会員登録をして、安心の転職活動を始めましょう!