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転職活動コラム

中途障害になっても「終わり」じゃない。働き方の選択肢と転職の事例

2025.09.24

中途障害を抱えていても、キャリアをあきらめる必要はありません。働き方は多様に存在します。仕事の選び方や進め方を工夫することで、あなたらしい働き方を見つける道はあります。

この記事では、障害と向き合いながらも充実した職業生活を送る道筋を、具体的な選択肢とともに解説していきます。

中途障害とは

中途障害とは、生まれつきではなく、病気や事故など後天的な原因によって生じる障がいのことです。突然の出来事で障がいを抱えることになるため、これまでの生活や仕事の継続が難しくなるケースも見られます。

発症時期や原因、障害の程度によって必要な支援は異なるものの、適切なリハビリテーションや社会復帰支援が、障がいと向き合いながら社会生活を続けるカギとなります。

 

中途障害の例

中途障害には多くの種類があり、原因や症状も多岐にわたります。代表的なものとして脳血管障害や高次脳機能障害が挙げられます。

脳血管障がい

脳血管障害は脳内出血や脳梗塞による症状で、日本人の死因上位に位置する重要な疾患です。発症後にはさまざまな後遺症が残る場合があります。

脳血管障がいの代表的な症状の例

片麻痺

言語障がい

嚥下障がい など

また、運動機能の低下により歩行が困難になったり、手足の動きに制限が生じたりするケースも見られます。認知機能への影響も懸念されており、記憶力や判断力の低下を伴うことがあります。

高次脳機能障がい

高次脳機能障害は、病気や事故による脳の損傷で生じる認知障害の総称として位置づけられています。

外見上は健常者と変わらないため「見えない障害」とも呼ばれ、周囲の理解を得にくい特徴があります。具体的な障害としては以下のようなものが挙げられます。

高次脳機能障がいにおける具体的な障がいの例

障がい 概要
記憶障がい 新しい情報の記憶が困難、過去の出来事を思い出しにくい      
注意障がい 一つのことへの集中が難しい
     遂行機能障がい   計画を立てて実行することが困難
社会的行動障がい その場に合わせた感情や行動のコントロールが難しい

糖尿病による障がい

糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気ですが、結果としてさまざまな合併症を引き起こし、中途障害の原因になることがあります。

糖尿病による中途障害の例

  • 糖尿病網膜症
  • 足病変による切断
  • 糖尿病神経障害 など

長期間にわたる血糖コントロール不良により、失明に至る糖尿病網膜症が進行する場合があります。足病変による切断も深刻な問題となっており、糖尿病足病変は感染や壊死を伴い、最終的に下肢の切断を余儀なくされるケースも見られます。

また、糖尿病神経障害によって、手足のしびれや痛み、感覚の低下が生じ、日常生活に支障をきたす可能性も考えられます。

大・小腸疾患による障害

大・小腸の疾患が進行し、手術によってストーマ(人工肛門・人工膀胱)を造設することになる場合があります。この手術を受けた人を「オストメイト」と呼びます。

オストメイトは、体外に排泄口があるため、日常生活において様々な課題に直面することがあります。特に、排泄物の処理や装具の交換、皮膚の管理などに特別な配慮が欠かせません。職場においては、トイレの確保や休憩時間の調整など、周囲の理解と配慮が大切になります。

腎臓機能障がい

腎臓機能障がいは、腎臓の働きが低下し、体内の老廃物や余分な水分を排出できなくなる状態です。重度の場合、人工透析が必要となります。

人工透析には、病院で血液を浄化する「血液透析」と、自宅で行う「腹膜透析」があります。血液透析は週に数回、数時間にわたって行うため、働きながら治療を続けるには、勤務時間や曜日の調整が欠かせません。そのため、仕事と治療の両立に課題が生じることがあります。

事故による障がい

交通事故や労働災害などの事故は、身体に大きなダメージを与え、身体障がいに限らないさまざまな中途障害の原因となります。

事故による障がいの例

  • 手足の切断
  • 骨髄損傷による麻痺
  • 頭部外傷による記憶障がい、言語障害
  • 事故のショックによる精神障がい など

予期せぬ事故による中途障害では、心理的な適応にも時間を要するケースが見受けられます。

 

中途障害による影響

中途障害には、これまでの生活を当たり前に送ってきたからこその、特有の苦しみを伴います。これまでの生活が一変することで、心理的な適応過程や就労継続への不安など、多方面にわたる影響が生じます。

心理的な喪失感

昨日まで当たり前にできていたことが、ある日突然できなくなることは、計り知れないショックと喪失感をもたらします。仕事や趣味、日常生活のあらゆる場面で無力さを感じ、自己肯定感を失うこともあります。

この大きな変化を受け入れるためには、少しずつ段階を重ねることが欠かせません。

個人差はありますが、中途障害の受容においては一般的なモデルとして「ショック期」→「否認期」→「混乱期」→「適応への努力期」→「適応期」という5つの段階をたどると言われています。焦らず時間をかけ、専門家や周囲のサポートを得ながら、徐々に自分と向き合うことが大切です。

仕事への影響

中途障害を抱えると、これまでと同じように業務を遂行することが難しくなる場合があります。体力や集中力の低下、特定の動作が困難になるなど、障害の特性によってその影響はさまざまです。場合によっては、仕事を辞めざるを得ない状況に直面することもあります。

仕事を失うことは、収入面だけでなく、社会との接点を失うことにもつながります。これにより、孤立感や生きがいを見失うといった、さらなる心理的な負担が生じてしまうケースも見られます。

 

中途障害を抱えて仕事への復帰を志す場合の選択肢

中途障害を負った後も働き続ける道は複数存在します。個人の状況や希望に応じて最適な選択肢を検討することが重要です。

配置転換や業務変更で元の職場に復職する

元の職場に復職することは、キャリアを継続する有効な選択肢の一つです。配置転換や業務内容の変更をしてもらうことで、身体的負担の少ない仕事や、通院・リハビリと両立しやすい業務に就くことができます。

慣れ親しんだ職場環境や同僚との関係性を維持できるため、再適応がしやすく希望されやすい選択肢です。既存の人間関係や企業文化への理解があることで、心理的負担を軽減しながら職場復帰を果たせる利点があります。

一方で、障がいの内容によっては必ずしも復職できるとは限りません。企業側の理解度や配慮可能な業務の範囲、職場のバリアフリー環境などによって復職の可否が左右される場合もあり、事前の十分な相談と調整が求められます。

就労継続支援を活用する

就労継続支援とは、病気や障害により一般企業で働くことが困難な方に対し、働く場を提供し、知識や能力向上のための訓練を行う福祉サービスです。

このサービスには、雇用契約を結び給料をもらうA型と、雇用契約を結ばずに工賃をもらうB型があります。体調や障がいの状況に合わせて無理のない範囲で働くことができ、将来的な一般企業への就職を目指すことも可能です。

障がい者雇用で一般企業に転職する

一般企業の障害者雇用枠に応募する方法は、新たな環境でキャリアを築く選択肢として注目されています。障害者雇用促進法により、従業員40人以上の企業には法定雇用率の達成が義務づけられているため、求人機会は年々増加傾向にあります。

一般雇用と比較して障害の特性に応じた配慮が期待でき、勤務時間の調整や職場環境の改善、補助機器の導入などに対応してもらえる点が特徴です。また、障害者雇用に積極的な企業では、専門の相談窓口や支援体制が整備されており、安心して働ける環境が提供されています。

 

中途障害を抱えて一般企業に就職・転職した事例

中途障害を抱えながらも、これまでの経験やスキルを活かして就職・転職を成功させた方々の事例を紹介します。彼らの体験談は、今後のキャリアを考える上で大きなヒントになるでしょう。

O.S(27歳 女性)さんのケース

O.S.さんは呼吸器に障害を負い、肺移植を経て療養生活から初めての就職を目指しました。

就職活動では、身体への負担が少ない事務職を希望し、特に通勤条件を重視していました。

混雑した電車での長時間通勤が難しいため、座って通勤でき、駅から近い職場を希望しています。

最終的に、通勤時間30分で座って通勤でき、駅からも近い証券会社に転職しました。書類作成や電話対応など多岐にわたる事務業務を担い、残業も一切なく快適に働いています。

K.K(48歳 男性)さんのケース

K.K.さんは21年間勤めた会社を退職し、腎臓障がい(人工透析)を抱えながらも転職を決意しました。転職の最大の理由は、平日に通院時間を確保したいという思いでした。

転職先として重視したのは、残業が少なく休日にプライベートが確保できることと、安定した収入です。複数の転職エージェントを活用し、最終的にITサービス企業の事務職に転職しました。転職後は残業がほとんどなくなり、透析治療と仕事を無理なく両立させ、プライベートの時間を豊かに過ごしています。

I.M(38歳 女性)さんのケース

I.M.さんは上下肢に障害を負い、それまでの業務継続が困難になりました。加えて、通勤の負担も大きかったことが、転職を決意した理由です。

転職活動では、これまでの経験を活かせる事務職を希望し、通勤しやすいよう、電車の乗り換えがなく短時間で通える職場を重視しています。転職エージェントのキャリアアドバイザーから適切なアドバイスとサポートを受けたことで書類選考に通過しやすくなり、転職活動をスムーズに進めることに成功しました。

現在は、希望に沿ったコールセンターに転職し、スキルアップを図りながら業務の幅を広げています。

K.M.(42歳 男性)さんのケース

K.M.さんは、前職で18年働いていましたが、下肢障がいになり障がいへの理解・配慮が得られなかったことから転職を決意しました。

転職活動では、障がいへの理解があることを軸に、公共交通機関を利用しなくてもよいように車通勤が可能なこと、福利厚生が前職と同程度に充実していることを重視しました。

現在の職場で理解を得られないなかでの転職活動でしたが、転職エージェントのキャリアアドバイザーに親身に話を聞いてもらったことで非常に気が楽になったといいます。現在はグループ企業の入るビルで、全体に関わる総務的な業務に就いています。

 

中途障がい者の転職には障がい者専門の転職エージェント

中途障害をお持ちの方の転職活動には、障害者専門の転職エージェントの利用が有効です。

エージェント・サーナ」には、障がい者雇用の知識が豊富なキャリアアドバイザーが在籍し、一人ひとりの障がいの特性や希望に寄り添ったサポートを提供しています。あなたの状況を理解したうえで適切な求人を紹介し、履歴書の作成や面接対策も支援いたします。

企業との間に立って障がいへの配慮事項の交渉・調整も行うため、転職活動をスムーズに進められます。

 

まとめ

中途障害になっても、働き続ける道は決して閉ざされていません。元の職場での復職から就労継続支援の活用、障がい者雇用での転職まで、多様な選択肢が存在します。重要なのは自身の状況を正確に把握し、適切な支援制度を利用することです。

これまでの経験やスキルは障害があっても十分に活かすことができ、新たなキャリアの構築も可能です。障がい者専門の転職エージェントなどの専門機関を活用することで、個人の特性に応じた最適な転職先を見つけられます。

障がい者雇用専門の転職エージェント「エージェント・サーナ」では、プロのアドバイザーがあなたに寄り添い、スキルや特性に合った求人のマッチングや面接対策のサポートなどを実施いたします。転職についてお悩みの方はぜひご相談ください。

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