独自の求人多数! 障がい者のための転職エージェント

初めての方へ 無料会員登録 初めての方へ

転職活動コラム

障害者枠の給料では生活できない?収入の実態や安定したキャリアを築くための転職戦略

2025.11.05

障害者枠での就職・転職を検討している方にとって、会社の給与水準は生活の安定性に大きく関係するため、キャリアの選択において重要な要素の一つです。

「障害者枠は一般雇用と比べて給与水準は低いのか」「収入だけで生活できるのか」と不安を持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、障害者枠の給与に関するよくある悩みや平均月収、生活を支える公的支援制度、給与アップを目指すための転職戦略について解説します。

関連記事
障害者雇用の就労条件とは。一般雇用枠との違いや選考を受けるポイント

障害者枠の給与では生活できない?働く人の悩みとは

障害者雇用での就労は、自身の障がい特性や能力に応じて無理なく働ける一方で、「給与が低いため生活が厳しい」という声も見られます。

特に一人暮らしの方や扶養家族がいる方にとって、給与が低いことは生活の質に影響するほか、将来について不安を抱える原因となることも少なくありません。

障害者雇用で働く人に見られる給与の不満・悩みには、以下が挙げられます。

一般雇用の従業員と給与水準に差がある

障害者枠で働くにあたっては、障がいの特性や体調、適性など踏まえて業務内容が調整されることが一般的です。

一般雇用枠で働く従業員と仕事内容や業務負荷などが異なることから、給与水準が低く設定されている会社も少なくありません。

職務が限定され昇給の機会を得られない

障がいを持つことを理由に、従事できる職務が限定される場合があります。これにより、一般雇用で働く従業員と同じ人事評価基準が適用されなくなり、昇給・昇格の機会を十分に得られないことがあります。

また、定型的な業務や軽作業が中心となる場合には、対応する業務が変わらず「何年働いても給与が同じ」「スキルアップを目指せない」といったケースもあり、なかなか給与が上がらないという悩みを抱える人もいます。

フルタイムでの勤務が難しく稼げない

障がいを持つ方のなかには、通院時間や休養時間を確保する必要があり、フルタイムでの勤務が難しいケースも見られます。

障害者雇用枠に限ったことではありませんが、所定労働時間が短くなるほど、当然ながら収入額は減少します。短時間勤務で働く人は、「仕事だけでは生活費を賄えない」と経済的な悩みが生じてしまうと考えられます。

 

障害者枠で雇用される人の平均月収

厚生労働省の『令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書』によると、障害者枠で働く身体障がい者の平均月収は23万5,000円とされています。所定労働時間が長くなるほど、平均月収は高くなっています。

▼【所定労働時間別】身体障がい者の平均月収

所定労働時間 平均月収
通常(30時間以上) 26万8,000円
20時間以上30時間未満 16万2,000円
10時間以上20時間未満 10万7,000円
10時間未満 6万7,000円

一方、厚生労働省の『毎月勤労統計調査 令和7年4月分結果速報』によると、一般雇用で働く一般労働者の所定内給与は、一人平均で34万2,434円となっています。このように障害者枠で就労する人の平均月収は、一般雇用よりも低い水準となっています。

出典:厚生労働省『令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書』『毎月勤労統計調査 令和7年4月分結果速報

 

障がいのある方の生活を支える公的支援制度

障害者雇用で働いた給与だけで生活することが難しい場合には、障がいを持つ方の生活を経済面から支える公的支援制度を活用できます。

障害年金

障害年金は、病気やけがによる障がいによって生活や仕事に制限が生じた際に受け取れる年金制度です。現役世代であっても一定の条件を満たせば請求することが可能です。

加入している年金制度によって「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。

▼障害年金の種類

障害基礎年金 障害厚生年金
制度概要 障害者等級表1級または2級の障がいがあるときに年金が支給される 障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態になった際に上乗せして年金が支給される
主な対象者 初診日に国民年金に加入している人 初診日に厚生年金に加入している人

なお、障害厚生年金では、該当する障がいの状態より軽度の障がいが残ったときに「障害手当金(一時金)」を受けとれる制度もあります。

障害者年金は、給与所得とは別に受け取れるため、生活費の大きな支えとなります。請求にはさまざまな要件があるため、自治体や年金事務所への相談が必要です。

出典:日本年金機構『障害年金

障害者控除

障害者控除は、納税者本人や扶養家族に障がいを持つ方がいる場合に、所得税や住民税の課税対象となる所得から一定額を差し引くことができる制度です。控除を受けることで税金の負担が軽減され、手取り額を増やす効果があります。

控除額は障がい者の区分によって3種類に分けられます。

▼障害者控除の区分

区分 控除額
障害者 27万円
特別障害者 40万円
同居特別障害者 75万円

障害者控除を受けるには、年末調整や確定申告の際に申請手続きが必要です。

出典:国税庁『No.1160 障害者控除

 

障害者枠の雇用で給与アップを目指すための転職戦略

障害者枠の「給与が低い」という悩みを解消して、給与アップと安定したキャリアの構築を目指すには、戦略的な転職活動が必要です。ここからは、給与水準の向上を目指す具体的な戦略について解説します。

①就職準備を整えて正社員での就労を目指す

障害者雇用では、アルバイトや契約社員などの非正規雇用で働く人が多くいます。給与アップを図るためには、正社員としてフルタイムでの就労を目指すことも一つの方法です。

まずはフルタイムでの就労ができるように、主治医や家族と話し合って仕事との両立方法を検討したり、職場体験や実習を積んで働く準備を整えたりすることが重要です。

また、正社員登用制度がある会社に就職することで、最初は非正規雇用でも実務経験やスキルを積みながら、将来的な昇給・昇格を目指すことが可能です。

トライアル雇用制度(※)に応募して、試用期間中に自身の就労能力と適性をアピールすることも、正規雇用の道を開く手段といえます。

※常用雇用への移行を前提として原則3ヶ月間で試用的に雇用する制度。

②給与水準が高い会社や職種を選ぶ

給与水準が高い職場を選ぶこともポイントの一つです。

人材の需要が高い職種や、専門的なスキルが求められる職種は、障害者雇用で高収入を目指すことができます。また、外資系企業は成果主義の考え方が定着しており、能力や成果に応じて給与が設定される企業も多いため、高収入を目指しやすいといえます。

▼人材需要が高い仕事や職種の例

  • 成果が報酬に反映されやすい営業職やコンサルタント
  • 専門的なスキルが求められるプログラマーやWebデザイナー
  • 会計に関する知識が求められる経理事務 など

③専門スキルや資格を取得して仕事の幅を広げる

給与が上がりにくい定型的な業務や軽作業の仕事を選ぶよりも、専門的なスキルや資格を取得して仕事の幅を広げることで、キャリアアップを目指せます。

資格を持つ専門性の高い人材は、企業から高い評価を受けやすくなり、給与水準の向上や資格手当の支給が期待できます。

▼キャリアアップを目指せる資格例

資格 資格を活かせる職種
日商簿記検定 一般事務、経理事務、財務など
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト) 一般事務、経理事務、総務など
社会保険労務士 人事、労務管理など
TOEIC 翻訳事務、貿易事務など

地域が運営する就労移行支援の事業所に通って職業訓練を受けたり、資格取得のための専門学校に通ったりする方法があります。

④職務経歴書をブラッシュアップする

自身のスキルや経験をアピールして給与条件の交渉を行えるように、職務経歴書をブラッシュアップすることも必要といえます。

「その仕事でどのようなスキルを活かせるか」を具体的に示すことで、即戦力や職務遂行能力が評価され、給与額の引き上げにつながる可能性があります。

▼職務経歴書を見直すポイント

  • これまでの職務経験で培ったスキルや強みとなる性格特性を洗い出す
  • 企業研究を徹底的に行い、貢献できる分野やパフォーマンスを明確にする
  • これまでの実績や成果を具体的な数値で示す

 

障害者雇用のキャリアアップは転職エージェントに相談!

障害者雇用の転職でキャリアアップを目指すには、転職エージェントに相談してみることも一つの方法です。キャリアアドバイザーと二人三脚で希望のキャリアを築くための転職活動を全面的にサポートしてくれます。

ここからは、障がいを持つ方の転職活動をサポートしている『エージェント・サーナ』の強みを紹介します。

転職の本質にこだわった併走型のキャリアサポート

エージェント・サーナでは、単なる求人紹介にとどまらず、求職者の転職理由や課題に合わせたきめ細かなキャリアサポートを提供しています。

労働条件や仕事内容だけでなく「歩みたいキャリアプランを目指せるか」「仕事と生活の両方を充実できるか」といった、入社後も安心して長く働けることを重視した転職先選びのアドバイスを行います。

給与水準のほかにも仕事のやりがいや昇給制度の有無、正社員登用の可否なども踏まえて「転職してよかった」と心から思えるキャリアアップを支援します。

長年の経験を活かした高精度の求人マッチング

障害者雇用に特化した転職エージェントとして30年の実績があるエージェント・サーナには、企業の特性や最新の転職動向を熟知したエージェントが在籍しています。

求職者の希望や障がい特性を把握したうえで、最適な求人をマッチングいたします。企業側と求職者側の双方に深い理解があるため、採用後のミスマッチが少なく、高い内定率と定着率を実現しています。

求人の85%が非公開求人

エージェント・サーナが保有する求人のうち、85%が非公開求人です。

一般の求人サイトやハローワークでは紹介されていない求人を多数保有しており、大手や優良企業の求人情報も含まれることから、能力や経験によっては高収入の求人に出会える可能性があります。

また、幅広い職種やポジションのなかから求職者の条件に合った求人を紹介するため、転職活動の選択肢を広げることが可能です。

実際にエージェント・サーナを活用した転職に成功した事例は、こちらで紹介しています。

転職成功体験談

 

まとめ

障害者枠で働く人は、一般雇用で働く人と仕事内容や勤務時間などが異なる場合があり、給与水準も低くなる傾向があります。

給与の不安を解消して安定したキャリアを築くためには、専門的なスキルや資格を身につけたり、実務経験を積んで正社員雇用を目指したりすることが重要です。

エージェント・サーナ』は、障がいを持つ方の能力と経験を最大限に引き出し、キャリアアップを図るための転職を手厚くサポートいたします。「転職して給与を上げたい」「正社員登用がある職場で働きたい」という方は、ぜひご登録ください。

無料会員登録はこちら

無料会員登録の
無料会員登録
無料会員登録へ
無料会員登録
今すぐ無料会員登録をして、安心の転職活動を始めましょう 今すぐ無料会員登録をして、安心の転職活動を始めましょう!