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転職活動コラム

障害者雇用では履歴書に何を書けばいい? 記載事項と転職成功のポイント

2025.09.24

障害者雇用への応募において、履歴書は単なる経歴紹介ではなく、企業との信頼関係構築の出発点となります。

「障がいについて、どこまで詳しく書けばいいのだろう?」「採用担当者は履歴書のどこを見ているのだろう?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。

この記事では、障害者雇用における履歴書の重要性や書き方、ポイントを解説します。

障害者雇用における履歴書の重要性

障害者雇用の履歴書作成では、一般的な就職・転職とは異なる視点が求められます。自身の経歴やスキルを伝えるだけでなく、障害の状況や必要な配慮事項を正確に記載することが必要です。

障がい者雇用において、企業側は履歴書に記載された情報をもとに面接の準備や職場環境の調整を検討します。履歴書で透明性のある情報を提供することで、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的な雇用関係の基盤を築けます。

 

障害者雇用の履歴書に記載が必要な内容

障害者雇用の履歴書では、一般的な経歴以外に障がいに関する詳細な情報が求められます。標準的な履歴書には障がい情報の記載欄がないため、独自に項目を追加する必要があります。

手帳の種類や等級

障害者雇用枠で応募する際の履歴書には、障害者手帳の種類と等級の記載が欠かせません。手帳の種類と等級を正確に記載することで、企業側は『障害者雇用促進法』に基づく法定雇用率の対象者による応募だと確認できます。

また、障がいの種類と等級を示すことで、必要な配慮の程度も判断してもらいやすくなります。会社によっては障害者手帳のコピーを求められるケースもあるため、事前に準備しておくことがおすすめです。

障がいの特性・症状

障がいの診断名だけでなく、具体的な特性や症状をわかりやすく記載します。

診断名のみの記載では、企業側が具体的な配慮内容を理解することが困難になります。日常生活や仕事において現れる具体的な特性や症状を分かりやすく説明することがポイントです。

例えば、下肢障がいの場合は「車椅子を使用している」「階段の昇降が困難」など具体的な状況を記載します。また、症状の程度や頻度についても触れることで、企業側がより適切な職場環境を検討できるようになります。

医師の診断書や意見書を参考にしながら、客観的で正確な記述を心がけることが大切です。

通院状況

定期的な通院が必要な場合は、その頻度や時間帯を履歴書に記載することが重要です。月に1回の通院であれば「月1回、平日午後に通院」といった具体的な情報を提供します。

企業側は、この情報を基に入社後のシフト調整や業務分担を事前に検討することが可能です。これにより、採用後のミスマッチを防ぐことにつながります。

また、急な体調変化による受診の可能性がある場合も記載しておくと、職場での理解を得られやすくなります。通院が業務に支障をきたさないよう、適切な配慮をしてもらうためにも、正直に記載することが重要です。

ただし、病名や治療内容などプライバシーに関わる詳細まで記載する必要はありません。業務に影響する範囲での情報提供に留めることが適切です。

特性や症状に対して自身で行っていること

自身の特性や症状に向き合い、自分なりの対処法を実践していることを示すと、採用担当者の理解を得やすくなります。

例えば、集中力の持続が困難な場合は「タイマーを使用して作業時間を区切る」「メモやチェックリストを活用して業務を管理する」など具体的な対処法を記載します。これにより、自己管理能力や課題解決能力をアピールすることが可能です。

自身の状態を客観的に把握して対処していることを伝えることで、採用担当者からの評価向上につながる可能性があります。

必要な配慮事項

企業に求める具体的な配慮事項を簡潔に記載します。

例えば、車椅子使用者であれば「車椅子対応のデスクと通路幅の確保」、聴覚障がいがある場合は「筆談やメールでのコミュニケーション対応」などが考えられます。

配慮事項は業務遂行に欠かせない内容に絞り、過度な要求と受け取られないよう注意が必要です。また、コミュニケーション方法に制限がある場合は、代替手段も併せて提示することで企業側の不安を軽減できます。

配慮事項を具体的に示すことで、企業は職場環境の整備や業務分担を事前に検討でき、双方にとって働きやすい環境づくりが実現しやすくなります。

 

履歴書の基本的な書き方

障害者雇用での転職成功には、障がい情報の記載だけでなく、履歴書全体の品質向上が欠かせません。基本的な書き方のルールを守ることで、企業からの信頼を獲得しやすくなります。

様式

履歴書は必ずJIS規格準拠のフォーマットを使用し、独自のレイアウトは避けることが重要です。

また、特にデスクワーク職への応募では、パソコンで作成した履歴書が好印象につながります。手書きよりも読みやすく、障がい特性によって文字が書きにくい方でも安心して作成できる点もパソコンの強みです。この際、フォントは明朝体やゴシック体など標準的なものを選び、文字サイズは10.5~12ポイント程度に統一します。

誤字脱字があっても修正ペンは使用せず、必ず作成し直すことで丁寧さをアピールできます。印刷時は高品質な白い用紙を使用し、汚れやしわがない状態で提出することがマナーです。

基本情報

日付、氏名、住所、連絡先、写真といった基本情報は正確に記載する必要があります。

基本情報を記載する際は、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

履歴書における基本情報のポイント

項目  ポイント
       日付       
  • 郵送の場合は投函日、面接で持参する場合は面接日を記入する       
  • 西暦と和暦は統一して使用する
氏名
  • ふりがなは平仮名で記載する
  • 氏名は戸籍通りに正確に記入する
住所
  • 都道府県から記載する
  • マンション・アパート名、部屋番号まで省略しない
連絡先
  • 確実に連絡が取れる番号とメールアドレスを記載する
  • 固定電話と携帯電話の両方を記載する
  • メールアドレスは読み間違いのないよう丁寧に記載する
写真
  • 3ヶ月以内に撮影した、清潔感のある写真を使用する
  • スーツ着用が望ましい

学歴・職歴

学歴と職歴は、企業があなたのこれまでの経験を知る上で欠かせない情報です。学校名や会社名は、「〇〇高校」や「株式会社〇〇」のように正式名称で記載します。

特に、社会保険加入歴がある会社での職歴は漏らさずに記載する必要があります。また、就労継続支援での職歴や職業訓練の利用歴がある場合も、あなたの経験やスキルを伝える貴重な情報となるため、積極的に記載することがおすすめです。

現在の状況を明確にするため、在職中であれば「現在に至る」、退職済みであれば「一身上の都合により退職」といった記載を最後に追加します。退職している場合は面接で詳細を聞かれる可能性があるため、簡潔な退職理由を準備しておくことがポイントです。

免許・資格

免許や資格は、あなたの専門性やスキルを証明する重要な項目です。一般的に、応募先の業務と関連性の高い資格から順に記載します。

例えば、経理職に応募する場合は、簿記検定やFP技能士を最初に記載します。現在勉強中の資格があれば、「〇〇年〇月 〇〇取得予定」のように記載することで、学習意欲や向上心を示すことが可能です。

資格取得に向けた努力は、あなたの真面目さや継続力をアピールする要素にもなります。

志望動機・自己PR

志望動機と自己PRは、応募先の企業に合わせて書くことが重要です。単に「障害者雇用だから」「御社に貢献したい」などと書くのではなく、これまでの経験で得たスキルや強みが、応募職種でどのように活かせるかを具体的に記載する必要があります。

障がいがあることを前提としながらも、該当職種で十分に能力を発揮できることを示すには、具体的なエピソードで説明する方法が有効です。

例えば、「コミュニケーションが苦手」という障がい特性がある場合でも、「メールやチャットでの丁寧な報連相を徹底することで、チーム内での情報共有を円滑に進めてまいりました」のように工夫や成果を伝えることで、強みとしてアピールできます。

 

障害者雇用における履歴書のポイント

障害者雇用で履歴書を作成する際には、一般の応募とは異なる配慮が必要です。採用担当者にあなたのことを正しく理解してもらい、入社後のミスマッチを防ぐためには、以下のポイントを押さえておくことが欠かせません。

相手に理解できない専門用語の使用は避ける

障がいの特性や必要な配慮事項を説明する際は、医療用語や専門用語の使用を可能な限り避けることが重要です。採用担当者が必ずしも障がいに関する専門知識を持っているとは限りません。

例えば「腎機能障害で血液透析が必要」ではなく「腎臓の治療が定期的に必要で、週3回通院している」といった分かりやすい表現に置き換えることで、相手の理解を促進できます。

医学的な診断名を記載する場合でも、その後に具体的な症状や影響を平易な言葉で補足説明することが有効です。どうしても専門用語を使用する必要がある場合は、括弧内で簡潔な説明を加える方法も考えられます。

相手の立場に立った、配慮ある記述を心がけることが求められます。

できないことでなく、できることをアピールする

障害者雇用の履歴書では、障がいによる制約よりも、適切な配慮があれば発揮できる能力に焦点を当てることが求められます。

「○○ができない」という否定的な表現ではなく、「○○の配慮があれば○○の業務で貢献できる」という前向きな記述を心がけることがポイントです。客観的な自身の能力と制約を前提に、自分にできることを中心として構成すると、採用担当者の好印象が期待できます。

また、前職で具体的な成果や実績がある場合は、数値を交えて記載することで説得力が向上します。

他者からフィードバックをもらう

履歴書の完成度を高めるためには、第三者の客観的な視点からのフィードバックが欠かせません。第三者の視点を入れることで、自分では気づかない誤字脱字や分かりにくい表現を発見でき、履歴書の完成度を高められます。

家族や友人など、あなたのことをよく知る人に読んでもらう方法のほか、ハローワークの専門窓口や転職エージェントなど、障がい者雇用に詳しい専門家の活用も有効です。専門家に相談することで、より具体的で実践的なアドバイスが期待できます。

他社からのフィードバックを活用することで、さまざまな角度から履歴書の改善点を発見でき、より魅力的な履歴書に仕上げられます。

 

履歴書に関するアドバイスを受けて転職に成功した事例

専門家のアドバイスを受けて転職に成功した事例を紹介します。履歴書の書き方をはじめ、専門的な支援を受けることで、転職活動をよりスムーズに進められます。

I.M(38歳 女性)さんのケース

I.Mさんは病気により上下肢障がいとなり、図書館運営会社での勤務継続が困難になったため転職を決意しました。

当初はハローワークで活動していましたが、書類選考が通過せずに苦戦していました。転職エージェントで志望動機の書き方について具体的なアドバイスを受けたことが、転職活動における転機となっています。

それまでは自身の障がいと関連する「通勤が近い」という理由のみを記載していましたが、「企業の経営理念や事業内容に対する感想、自分自身の強みも明記する」というアドバイスに従って内容を改善しました。

その結果、それまで通過しなかった書類選考も通るようになり、最終的に大手生命保険会社のグループ企業への転職に成功しています。

N.O.(45歳 女性)さんのケース

N.O.さんは転職が初めてで、履歴書や職務経歴書の作成に不安を抱えていました。

パートの経験しかないため書類の内容にも自信が持てませんでしたが、キャリア・アドバイザーから丁寧な書類作成のアドバイスを受けることで自信を持って応募できるようになりました。

書類の書き方だけでなく、疑問や不安に思うことに関する相談もキャリア・アドバイザーに行いながら転職活動を進め、希望条件に合致する企業への転職に成功しています。

 

障害者雇用における履歴書の相談はキャリア・アドバイザーへ!

障害者雇用における履歴書の作成は、自分一人で悩まずにキャリア・アドバイザーへ相談することが有効です。

障害者向け転職エージェントの「エージェント・サーナ」では、専門のキャリア・アドバイザーが「障がいの状況をどのように伝えれば良いか」「必要な配慮をどう記載すればよいか」など、履歴書の書き方について一人ひとりの状況に合わせた具体的なアドバイスを提供しています。

また、面接対策や企業との条件交渉まで、転職活動全般にわたるサポートにも対応しているため、安心して転職活動を進めることが可能です。

 

まとめ

障害者雇用で成功するためには、履歴書を通じて自身の経歴やスキルだけでなく、障がいについて正しく理解してもらうことが重要です。

障がいの状況や必要な配慮は具体的に記載し、企業に一方的に求めるのではなく、自分ができることとセットで伝えることが欠かせません。履歴書の基本的な書き方を押さえ、できることをアピールすることで、あなたの入社後の貢献意欲を伝えられます。

エージェント・サーナ」では、プロのアドバイザーがあなたに寄り添い、障がいの特性に合った求人のマッチングや書類作成、面接対策のサポートなどを実施いたします。履歴書の作成にお悩みの方はぜひご相談ください。

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