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転職活動コラム

平衡機能障害でも働きやすい転職先とは。職場環境の条件と向いている仕事

2025.09.24

平衡機能障害を抱えていても、安定して働ける仕事はあります。自身の体調を考慮したうえで、どのような働き方や職場環境が適しているかを理解し、それに合った仕事を探すことが重要です。

この記事では具体的な職場の条件と向いている仕事について解説します。

平衡機能障害とは

平衡機能障害とは、身体のバランスを適切に調整する機能がうまく働かなくなる状態のことです。これにより、姿勢を保つことが難しくなり、ふらつきやめまい、吐き気といった症状が引き起こされます。

症状が重い場合には、まっすぐ歩くことや立ち続けることが困難になるケースもあります。また、発作がいつ出るかわからない点も特徴の一つです。

この特性により、仕事内容や職場環境の選択が難しいと感じられるケースも見られます。

 

平衡機能障害における原因の例

平衡機能障害は、さまざまな病気や疾患が原因で引き起こされます。めまいを伴う病気が主で、それらの症状が平衡感覚に影響を及ぼし、障がいとして現れます。

メニエール病

メニエール病は、回転性のめまいの発作を繰り返す病気として知られています。内耳のリンパ液が過剰になることで、めまいとともに耳鳴りや難聴を起こす点が特徴です。症状には個人差があり、吐き気や嘔吐を伴うケースも見られます。

発作は数十分から数時間続き、症状が治まっても再発を繰り返すため、日常生活や仕事に大きな支障をきたす場合があります。ストレスや疲労、睡眠不足が発作の引き金となることも多く、予期せぬタイミングで症状が現れるため、適切な治療と生活管理が重要です。

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症は、特定の頭の動きによって回転性のめまいが生じる疾患です。このめまいは短時間で治まりますが、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

寝返りを打ったり、上を向いたりした際に、耳の奥にある耳石が動くことがこの疾患の主な原因です。そのため、耳石の位置を正しい位置に戻すための頭位治療によって改善が期待でき、比較的予後の良い疾患とされています。

前庭神経炎

前庭神経炎は、突発的に回転性のめまいや吐き気、嘔吐を引き起こす疾患です。一般的にウイルス感染が原因と考えられており、風邪やインフルエンザなどの後に発症することがあります。

前庭神経の炎症により、激しい回転性めまいが数日から1週間程度続き、歩行や立位保持が困難になります。聴力には影響せず、めまいとそれに伴う吐き気や嘔吐を主症状とする点が特徴です。

脳の障がい

前述の病気・疾患に加えて、脳の障がいも平衡機能障害を引き起こす原因の一つです。脳幹や小脳は平衡機能の調整において重要な役割を担っているため、これらの部位に損傷が生じると深刻な平衡障害につながります。

具体的な疾患としては脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、脳性麻痺などが挙げられ、めまいやふらつき、歩行障害などの症状を引き起こします。原因疾患の治療と並行して、理学療法やリハビリテーションによる機能改善を図ることが重要です。

 

平衡機能障害による仕事への影響

平衡機能障害の症状は、仕事のあらゆる場面で影響を及ぼします。通勤や業務中にめまいやふらつきが生じることで、スムーズな仕事の遂行が難しくなることがあります。

移動に困難が生じる

平衡機能障害の症状は、通勤時や職場内の移動時に影響を与えます。めまいやふらつきによって、まっすぐ歩くことが難しくなり、転倒してしまう危険性もあります。

平衡機能障害によって移動が困難なケースの例

  • 階段の上り下り
  • エレベーターの乗り降り
  • 人通りの多い場所や狭い通路の移動
  • 朝夕のラッシュ時における電車やバスの利用 など

日常的なさまざまな移動動作において転倒リスクが生じるため、体調が不安定な日は出勤すること自体に不安を覚えやすいといえます。

めまいや吐き気で業務の遂行に支障をきたす

平衡機能障害は、デスクワークのような座った状態の作業でも影響が出ることがあります。突然のめまいや吐き気によって集中力が途切れ、業務を中断せざるを得ない事態も起こります。

特に会議中や商談中など人前で症状が出た場合、周囲に心配をかけたり、業務が停滞したりする可能性もあるため、周囲の理解と協力を得ることが欠かせません。また、休憩スペースをあらかじめ確保しておくことも有効です。

 

平衡機能障害をお持ちの方が働きやすい職場環境

平衡機能障害の症状は、仕事のあらゆる場面で影響を及ぼします。一方で、自分の体調を理解し、適切な配慮のある環境を選ぶことで、安定して業務に取り組めるようになります。

安定した姿勢を保てる環境

平衡機能障害を持つ方にとって、安定した姿勢を保てる環境は非常に重要です。

頻繁な移動や立ちっぱなしの作業は、めまいやふらつきを誘発する恐れがあります。そのため、可能な限り座った状態で業務を進められる環境が求められます。また、職場のデスクや椅子がしっかりと固定されていることも重要です。

移動が必要な場合は安全に移動できる動線を確保したうえで、障害物の除去や適切な照明の設置を行うことが欠かせません。加えて、コピー機やプリンターなどの頻繁に使用する機器を座席の近くに配置すると、移動距離を短縮して転倒リスクを軽減できます。

勤務時間の調節が可能な環境

平衡機能障害を持つ方にとって通勤ラッシュは危険が伴うため、通勤時間を柔軟に調整できる環境が欠かせません。混雑した電車やバス内でのバランス維持は困難なことから、転倒や体調悪化のリスクが高まります。

フレックスタイム制や時差出勤制度が導入されている企業であれば、通勤時間をずらすことで通勤ラッシュを避けられるため、通勤による負担を減らせます。

自身の成長と正当な評価が期待できる環境

障害を抱えるなかでも可能な範囲で業務における成長が図れ、評価してもらえる環境が必要です。ただ義務的に配慮を受けるだけでは、仕事へのモチベーションを保つのが難しくなりやすいといえます。

スキルアップやキャリア形成に関する相談体制が整備されていれば、長期的な職業人生を描きやすくなります。加えて、成果に基づいた公正な評価制度や昇進機会の提供も、モチベーションを維持しながら働き続けるために欠かせない要素です。

同僚との対等な関係性を築き、チームの一員として責任ある役割を担えることが、充実した職業生活の実現につながります。

 

【平衡機能障害の等級別】企業に求める必要のある配慮

平衡機能障害による症状の程度は個人差があります。身体障害者手帳の等級には3級と5級があり、それぞれ日常生活や仕事に与える影響が異なるため、企業に求める必要のある配慮も変わってきます。

等級3級

平衡機能障害3級は、「平衡機能の極めて著しい障害」とされています。具体的には、目を閉じて立つことが困難だったり、目を開けていても10メートル以上歩くことが難しいなど、日常生活に大きな制限がある状態です。

この等級の場合、企業に以下の配慮を求める必要があります。

平衡機能障害3級で必要な配慮

  • 職場に近い住居の確保
  • 手すり・洋式トイレ・スロープの設置
  • 就労支援機器の改善

通勤時の転倒リスクを減らすため、職場の近くに住居を確保できるように住宅手当や社宅などの支援を検討してもらうことが有効です。

また、手すり・スロープや洋式トイレ、座位を保持できる専用の椅子、滑り止めマットなどの設置も求める必要があります。

等級5級

平衡機能障害5級は、「平衡機能の著しい障害」と認定されます。目を閉じると10メートル以内で転倒してしまう状態ですが、目を開けていれば10メートル以上歩くことは可能な状態です。3級よりも症状が比較的軽度なため、企業に求める配慮も異なります。

平衡機能障害5級で必要な配慮

  • 通勤への配慮
  • 作業量の軽減

負担になりやすい通勤ラッシュを避けるためには、フレックスタイム制や時差出勤制度の利用を検討してもらう方法が有効です。

また、体調の波に合わせられるように、急なめまいや体調不良時には業務を中断できるよう、余裕を持った作業量に調整してもらうことも欠かせません。

 

平衡機能障害をお持ちの方に向いている転職先

現在の職場で業務に支障があったり、十分な配慮を得られなかったりする場合、転職が有効な選択肢となります。症状に適した職種や働き方を選択することで、能力を活かしながら安定した職業生活を実現できます。

デスクワーク中心の仕事

デスクワーク中心の職種においては座った姿勢のままで行えるため、平衡機能障害の影響を抑えて業務に集中できます。

移動や立位作業が少なく、安定した作業環境で長時間働ける点がメリットです。

デスクワーク中心の仕事例

  • 事務職(総務、経理、人事など)
  • データ入力・集計業務
  • カスタマーサポート・コールセンター
  • プログラマー・システムエンジニア
  • Webデザイナー・グラフィックデザイナー
  • ライター・編集者
  • 翻訳・通訳業務
  • 会計士・税理士などの専門職 など

これらの職種では、専門知識やスキルを活かしながら、身体的負担を軽減した働き方が実現できます。

柔軟な働き方ができる仕事

柔軟な働き方ができると、通勤時の負担を軽減するために重要です。症状に応じて休憩を取りながら、自分のペースで業務を進められる仕事が向いています。

柔軟な働き方ができる仕事例

  • フリーランスのライター・編集者
  • Webデザイナー・UI/UXデザイナー
  • オンライン講師・家庭教師
  • データアナリスト・マーケティングリサーチ
  • プログラマー・アプリ開発者
  • 動画編集・音声編集
  • ECサイト運営・ネットショップ管理 など

勤務時間だけでなく、必要に応じて横になれる環境が整備されているかも併せて確認しておくことがおすすめです。

 

転職の際は障がい者雇用枠を活用すると配慮を受けやすい

障がい者雇用枠とは、障害のある方が安定して働くことを目的とした採用枠のことです。従業員40人以上の企業は、障害者雇用促進法に基づいて一定の割合で障がいのある方を雇用する義務があります。

障がい者雇用を活用することで、症状に応じた合理的配慮を受けながら働けます。企業側も障がい特性を理解した上での採用となるため、職場環境の整備や業務内容の調整に積極的に取り組んでもらえます。

一般枠での就職と比較して、面接時に症状や必要な配慮について詳細に相談でき、入社後も継続的なサポートを期待できる点が大きな特徴です。安定した就労継続を目指すうえで、障がい者雇用枠の活用は重要な選択肢といえます。

出典:厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について

 

障がい者雇用の支援は専門の転職エージェントにお任せ

障がい者雇用での転職を検討しているなら、障害者の転職に特化した転職エージェントを活用することがおすすめです。専門のキャリアアドバイザーによるヒアリングを基に、個々の症状や希望条件に応じて最適な求人を紹介してもらえます。

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まとめ

平衡機能障害をお持ちの方でも、適切な職場環境と配慮があれば充実した職業生活を送ることは十分に可能です。症状の程度や等級に応じた配慮を理解し、自身に適した働き方を選択することが重要となります。

転職を検討する際は、障害者雇用枠の活用がおすすめです。専門の転職エージェントに相談すれば、あなたの症状や希望に合った職場を見つけるための支援が受けられます。

障がい者雇用専門の転職エージェント「エージェント・サーナ」では、プロのアドバイザーがあなたに寄り添い、障がいの特性に合った求人のマッチングや面接対策のサポートなどを実施いたします。平衡機能障害でも働きやすい職場への転職をご希望の方はぜひご相談ください。

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